大和市民活動センター


  1. HOME
  2. 最新情報
  3. 共育セミナー
  4. 第105回共育セミナー

★第109回共育セミナー 

 

セミナー・レポート
台風21号が台湾からグルッと曲がって九州上陸…の翌日夕方、雷雨注意報の中、NPO「ぜんしん」の理事長、柳川 涼司さんとお仲間の産業カウンセラー 若林理(おさむ)さんをお招きして、第109回共育(ともいく)セミナーを開催しました。

柳川さんとはもう10年位前になりますか…大和市の協働事業の関りでお会いしたと思います。朝日新聞(2024年5月12日(日)付)“ひきこもり当事者に、助っ人体験支援”として田植えの準備に大活躍のNPO「ぜんしん」の記事を読みました。懐かしく思い、柳川さんに連絡したのが今回セミナーのきっかけとなりました。

NPO「ぜんしん」の活動について、是非“共育セミナー”で皆さんにお話を…とお願いして「不登校・ひきこもりの理解」、「当事者との向き合い方」などテーマにしました。
その後、柳川さんから「一方的な話では無く、皆さんが参加できる“意見交換”の時間もお願いします。」と電話がありました。常に相手側の事を考え、皆と一緒に! 皆で考えよう!正に“ともいく”セミナーの内容でした。

私たちのまわりには“不登校・ひきこもり・ニート”問題などで悩んでいる人たちがいます。ただ個人的ですが、私は以前からニートということばの響きが好きではありません。
英語のNEET( Not in Education, Employment or Training)で、就学・就労していない、また職業訓練も受けていない若者と断定する否定的な“決めつけことば”に思えるからです。当事者に対してより回りの人たちが、いかにその人に接するか…だと思ってこのセミナーに参加しました。

柳川さんの話にはとても感動しました。特に当事者親子 また当事者との相談時にこころがけるべきことについては、多くメモをとりました。
・視線の調整をしながら…目を見過ぎない
・上から目線は駄目…共に学ぶのです
・目的がなくてもOK …会うのを積み重ねれば 
・本人の考え、見方を尊重し…先ずは受け入れて…
・したいことや好きなこと、楽しいと思うことの共有
・本人がやりたいことを優先してみてやっては…
・無理な聞き込みはしない、強要は駄目

『当事者の気持ちになって考えましょう!』
でも、なかなかできることではありません。質疑応答の中でも、「柳川さん自身ストレスを抱え込んでいませんか?」

柳川さんが中心になってのNPO「ぜんしん」の活動にも関心があります。就労体験、図書館ボランティア、自立支援相談会、農業体験&作業手引き作成、進路相談。そして就労相談など、活発に行っています。いつも“仲間づくり”を目指しての姿勢!そして多くの団体や諸機関との連携支援の
ネットワーク作り!は私たちへのお手本だと思います。

改めて団体「NPOぜんしん」の特徴をHPから覗いてみました。悩みを抱える当事者親子がくつろぎながら過ごし、未来を描くための「居場所」を提供しています。
さまざまなゲームなどを使って、コミュニケーションを交しながら、復学・進学・就労といった自立を支援しています。
この久しぶりの出会いを大切に!
今後ともよろしくお願いいたします。


                                   文とイラスト:望月 則男