★第43回連続共育セミナー
「映像とソーシャルメディアで地域の活性化」
〜活動記録を映像で配信しませんか〜
2011年7月23日(土)15:00〜17:00に行われた連続共育セミナーの内容(概要)をお伝えします。
お話:森康祐さん・山田幻太さん(特定非営利活動法人湘南メディアネットワーク)
内容
「特定非営利活動法人湘南メディアネットワーク」は
映像による地域活性化と青少年の健全育成を目的として、
映像制作講座・映像配信・シネコヤ(映画上映会)・動画サイト設定・Homepage制作・映像制作などの活動を行っている団体です。さまざまな映像の例を紹介しながら、映像の面白さやどのような思いで映像を作ったらよいか、映像の基本を教えていただきました。
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(「市民映像」とは)
「市民映像」って何でしょうか?面白いのでしょうか―?市民の映像には技術的な高さは求められていません。視点の面白さ、身近なテーマを扱っていること、作者にとっての大切なニュースであることなどが市民映像ならではの面白さです。
(例1)小学3年生が、通っているスペースでスタッフと遊んでいる情景を撮影した映像が流されました。スタッフとのコミュニケーションが映像から伝わると評価が高かった映像です。映像の技術よりも、内容が重視されます。
(例2)商店街での子どもの冒険を描いたもの。子どもたちが「アリを食う男」のうわさを追って商店街の人たちに聞いてまわる様子が作品になっています。地域の人たちと交わる様子がそのまま映されています。
(例3)いじめに合っている中学生の女の子が自分を撮影しました。
(例4)自分の父親を撮影したもの。家族にカメラを向けるのは難しいものです。しかし、もう一度関係に目を向けていくというような面白さがあります。
(日本のCM50年を振り返る)
最初のCMは生放送でした。掃除機のCMでは「本体でなく、ホースにスイッチがついているので屈まなくても良い」と丁寧に説明してました。それから数十年、1980年代には、フジカラー写るんです「綺麗な人はより綺麗に、そうでない人はそれなりに」、ソニーウォークマン「猿がウォークマンを聴いている」、金鳥たんすにゴン「亭主元気で留守がいい」など、映像でイメージを伝える事が重要になりました。
(ワーク「自分を撮影しよう」)
自分のカットを撮影してみました。「ジブサツ」です。
・撮影ボタンを押してから止めるまでが1カットです
・1カット最低5秒以上で撮影してみましょう(10秒推奨)
(藤沢動画について)
湘南メディアネットワークが運営する藤沢動画サイト「f-doga.tv」では、藤沢市議会や、資源ごみの出し方のマニュアルなども全て動画で配信しています。その他、藤沢の観光情報やNPOのことも動画で紹介されています。青少年の映像映像作品もあります。
(撮影の前に)
・キャッチコピー(映像で何を伝えたいか)を考えましょう。
・映像をどのように組み立てるか、絵コンテを作ってみましょう(絵コンテがあると編集の時も楽です)
(映像を撮るときのポイント)
・適当に撮らずに、今なぜ撮影しているのかを考えましょう。そして心の中で文章にして説明してみましょう。
そうすると適切な映像が撮れます。
「今、みなさん全体を映していいます」→全体を撮る
「話している人を映しています」→この人をズームで撮る
・カメラを動かさなければいけないと思いがちですが、1カットをカメラを動かさずに撮影してみましょう。
・何を伝えたいかによってカメラのアングルを上から、下からと変えてみましょう。
・主観ショット(映像の中の主体が見ているもの)を撮りましょう。
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イメージカット(風景などの印象づけるショット)を撮りましょう。
・ヘッドホンでマイクの音を確認しながら撮影しましょう。
・撮影前にロケハンしましょう。
(編集について)
・カットの長さは適当に決めずに、1秒でわかるカットなら1秒の長さにしましょう。
・行き詰った時には、付箋にカットの説明を書いて、並べてみましょう。絵コンテを文字にして並べてみる感じです。
(メディアリテラシー)
・作品は発表することに意味がありますが、「撮影することは暴力である」と心に留めましょう。著作権や個人情報に気をつけて、撮影された人に上映の許可を取りましょう。
(最後に)
YouTube、ニコニコ動画、USTREAM、そしてtwitter、Facebookなど、動画やSNSを楽しみましょう。藤沢動画(f-doga.tv)もよろしくお願いします。