★第45回連続共育セミナー
「こころのつながりをつくる簡単で面白いやり方」
〜まず、お母さん自身の心のケアから〜
2011年9月30日(土)16:00〜18:00に行われた連続共育セミナーの内容(概要)をお伝えします。
お話:手塚郁恵さん(くじらのしっぽ代表)
「いのちをはぐくむ子育て」
創始者。元教師の経験、カール・ロジャースのカウンセリングを基に実社会での新しい道を実践。
著書・翻訳書「自身を育てる心理学」「ハコミセラピー」など50冊を超える。
講演会・ワークショップや個人セッションなどで活躍。大和市在住。
内容
多くの方が子育てについて戸惑っています。あきらめたり、イライラが溜まって爆発したり…。一体どうしたら解決できるのでしょうか?「マインドフルネス」の手法を用いて、今回のテーマである『こころのつがなりをつくる簡単で面白いやり方』を参加者が体験しました。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
(はじめに――マインドフルネスとは)
私たちは困ったときに「どうすればいいのか?」と頭で考えます。
どうして子どもをガミガミ叱ってしまうのだろう――?
もしかして、自分が子どもの頃親から叱りつけられたから?それとも夫婦の関係が悪いから?
頭で考えて「わかった」と思い、自分を改めようと決心します。
でも、次の日になると子どもは言うことを聞かないし、またイライラしてしまう。
そしてまた頭で考えて「わかった!」と思うのに、やっぱり自分は変えられない。
そして変われない自分を責めてしまう。
このようなことは誰もが経験をしたことがあるのではないでしょうか。
甘いものは良くないからやめようと思うのに、どうしてもやめられませんよね。
私たちはわかっても「変えられない」ということがすごくたくさんあります。
一生懸命心理学を勉強して「わかった」と思うのに変われない・・・それは何故でしょう?
それは“無意識”の中になにかがあるから。
その無意識とつながるのが「マインドフルネス」という心理学の手法です。
(心のつながりをつくる)
「寂しい」と言っても、返ってくるのは「寂しいって言ったって、良い夫がいて、良いお子さんを持って、何が寂しいの?」と言われてしまう。
一日働いて家に帰って「大変」と言っても「大変だね、ありがとう」なんて言ってもらえない。
一生懸命やっているのにわかってもらえない。
こころのつながりと言ってもなかなかできないけれど、こんな時に「マインドフルネス」が役に立ちます。
(ワーク1)
●目を瞑り周りで聞こえる音に耳を傾けましょう。
●外から聞こえる音、部屋の中の音、だんだんいろんな音が聞こえてきます。
●次に自分の呼吸に注意を向けましょう。
●呼吸をしている身体の感じに注意を向けてみましょう。
[参加者感想]今まで体験したことがない感覚。とても気持ち良かった。眠ってしまいそう。
(ワーク2)
●輪になって座ります。
●1人ずつ目を瞑り、自分の呼んでもらいたい名前で順番に呼んでもらいます。
●名前を呼ばれた時にどんな感じがしたか、味わいましょう。
[参加者感想]名前を呼ばれて嬉しかった。温かい気持ちが伝わった。待っていてくれる感じがした。
(ワーク3)
●1人ずつ目を瞑り、掛けられたい言葉を順番に言ってもらいます。
●どんな感じがするか味わいましょう。
[こんな言葉を掛けてもらいました]「○○さん、元気だね!」「がんばってるね!」「イキイキしてるね!」「いつも御疲れさま」「なにがおもしろいの?」「良かったよ!」「あそぼう!」
[参加者感想]とても嬉しい気持ちがした。
(ワークを終えて)
「これは体験しないとわからない、参加できて良かった ! 」というのが参加者全員の共通の感想でした。
「言葉って大切なんだね」ということも聞かれました。各々が心に何かを感じたセミナーとなりました。
マインドフルネスやワークに興味のある方は「くじらのしっぽ」までご連絡ください。
「本当の自分に出会いたい マイセラ入門講座」のお知らせ(pdf)
FM やまと「大和市民活動センターだより やまとっこ☆みつけた」出演記録もご覧ください。