★第61回連続共育セミナー
「市民活動・NPOのいまどき『インターネット』広報事情の基礎!」
2014年1月29日(水)14:00〜16:00に行われた連続共育セミナーの内容(概要)をお伝えします。
講師:山田泰久さん(日本財団 経営支援グループ 情報コミュニケーションチーム CANPANプロジェクト)
行政との協働事業を実施して、活動がど
内容
【情報発信は漢方薬】
ブログも半年更新を続けると効果が出ます。漢方薬の様にじわじわ効きますから、だまされたと思ってやってみてください。
【インターネットで情報を発信しよう】
全国には10万の良い団体がありますが、発信をしないと気付いてもらえません。インターネットで情報発信をしていきましょう。
「やっぺす!起業支援ファンド」は被災地における起業と雇用を創造し、被災地域の課題を解決するための社会的企業の起業を支援する内閣府の復興支援事業として、石巻市を中心に宮城県北部の起業を支援しています。募集の告知は主にウェブやソーシャルメディアを中心に行いましたが、申請相談に来た70代くらいの女性はインターネットを使っていませんでした。
どうやって情報を入手したのでしょうか。
東京から来ているボランティアの大学生がたまたま情報を見つけ、プリントして女性に届けたのだそうです。インターネットを使っていない人にも回りまわって情報が届きます。福祉系の団体、デイサービスも積極的に情報を発信すると、ケアマネージャーや家族が情報を届けてくれます。
【NPOが活用できるソーシャルメディアと使い分け】
ブログ…団体としての記録を残す、「今」を知ってもらう一番ベストなツール
Facebook…個人のネットワークを広げる、便利なツールとして活用する
Twitter…団体としてのお知らせ情報を流す。個人では、情報収集のツールとして活用する
ホームページ…様々な情報発信のポータルサイト
【NPOの情報発信…旗を揚げる!】
人が多く集まっているところに、旗を立てましょう。市民がどういうところに集まって情報を取っているのか考えてみましょう。大和なら『タウンニュース』などでしょうか。また、わかりやすい旗を立てましょう。情報は10年前の50倍の量になっているので、最早じっくり読む時間はありません。情報を受け取った人に「何をしてほしいのか」をわかりやすく伝えることが大事です。
「寄付してほしい」ならホームページを見たときに、すぐに場所がわかるようにしておきましょう。つまり、伝える情報発信から「伝わる情報発信」へ、ということです。
NPOのみなさんは「寄付者向け」「行政向け」「お母さん向け」などカテゴリに分けて、相手の立場に立って情報発信をしてみましょう。
【NPOの情報発信…活動・団体に関わってもらう!】
いかに活動に関わってもらうか、関係性を深めるような情報を発信しましょう。
【Facebookとは】
Facebookはハーバード大学の学生寮から、人と人とがコミュニケーションするためのツールとして始まりました。そこに企業が宣伝をするために入ってきました。さらにNPO団体などが場所をお借りして広報させてもらっているというのがFacebookの正しい理解のしかたです。ネットにつながるPC、スマホ等があって、メールアドレスがあれば、誰でも簡単にできます。実名でつながるインターネットの、個人のコミュニケーションツールであり、情報収集の場所です。そして、ビジネス・行政・NPO・コミュニティの情報発信の場所です。
【市民活動に必要な三人の王様】
Networking…ネットワークを広げる・強くする
Seeking…ニーズと資材・人材・情報を探す
Talking…会話するように団体・活動を紹介する
上記の三人の「king」は市民活動団体のFacebook活用にとっても必要なことです。つまり、
ネットワークを広げて、情報を収集したり、人や寄付を集めたり、会話をするように情報発信をします。親しみを持って巨漢を得るような感じです。
【Facebookの活用】
まずは個人として使い、その後、団体として使えるか考えてみましょう。Facebookを使っている人の3分の1は発信に、3分の1は受信(情報収集)に利用しています。残りの3分の1は登録しているだけで使っていません。
【ソーシャルメディアを始める!】
とりあえず、登録しましょう!やってみないとわかりません。まずは個人としてやってみましょう!合わなければアカウントを削除すれば良いです。
【ミニワークショップとまとめのワーク】
4人一組になり、それぞれのインターネット活用状況を共有しました。講義の後、改めて4人で「まずやろう!」と思ったことを話し合いました。
(終わりに)
効果的なインターネットでの広報についてみなさんの高い関心がうかがえました。どんな情報をどのような相手に向けて流すのか、情報が伝わるためにはどのようなメディアを利用するのが効果的か、相手の立場に立って「伝わる情報発信」ができるよう、みなさんで学びました。