★第70回連続共育セミナー
居場所先進地「希望ヶ丘」 4ヵ所+αツアー
2016年5月10日(火)・5月23日(月)13:30〜16:30に行われた連続共育セミナーの内容(概要)をお伝えします。
希望ヶ丘駅(相鉄線/横浜市旭区)の南側には、個性的な「居場所」が4カ所もあります。居場所の必要性や重要性が叫ばれている今こそ、さまざまな先進事例を見学して、
あなたの地元での活動のヒントにしてみませんか?
寄付された衣料・雑貨の販売収益でアジア女性の自立支援をしているWEショップも近くにあるため、あわせて見学します。東京・神奈川になんと55店舗も展開しています。
内容
【Mana House】
旭区中希望が丘102プライムビル2F B TEL 045-744-8603
個食化が進む時代、ともに食事を作ったり食べたりすることの大切さに注目し、食を通じた新たな居場所を目指すシェアキッチン。開設したのは元ス
クールカウンセラーで栄養士の笹尾郁美さん。市の空き店舗活用事業の支援も受け、2014年11月にビル2階にオープン。見学会の夜には2回とも郁美さん手作り特製カレーを食べながら交流会を開催。本音ベースでの話から運営に対する新たなアイデアなども飛び出しました。
【コミュニティ工房クリエ】
旭区中希望が丘106-17 TEL 045-459-6358
DIYレンタルスペースとして2013年9月オープン。ハウスメンテマス
ター検定を実施する日本ハウスメンテナンス協会会員を中心にナイトバー跡地を自力で大改装。
今春から「男の居場所」をコンセプトに。6月19日開催の箸作りセミナーの講師の一人平沼芳子さんはここの事務局長で、大和市在の「マスター」は「ハウスメンテ大和」として補助金事業で活躍中と何かと大和市とはご縁があります。最近工具は3階(写真)に移し2フロア体制に。
【希望(キボ)カフェ】
旭区中希望が丘93-10 TEL 045-465-4169
バス通りに面した立地で、2007年から空き店舗活用事業を活用し
「キボカフェ」として開設していましたが、神奈川健康生きがいづくりアドバイザー協議会が中心になり2014年1月にリニューアルオープンし現在3代目。
各種手工芸教室などを多数開くとともに、レンタルBOXでの展示
も積極的。ホームカーリング大会ほか夏休みにはこども教室も開催。「高齢者だけでなく多世代の交流も目指しています」と理事長の田口良生さん。
【ハートフル・ポート】
旭区南希望が丘58 TEL 045-777-8159
二世帯住宅の1階を自費で改装し2014年6月にオープンした自宅カフェ。20
年近くここに住み「地域への恩返しの気持ちもあって」とオーナーの五味真紀さん。「
美味しい食事があるところには人も集まる」とランチ充実。平日4日間の10〜17時だけの営業ですが、1年半290日の営業で5075名が来店(1日平均17.5人)。大人のための絵本カフェやミニコンサートなども開催。
(まとめ)
参加者には居場所をまさに作ろうとしている人も何人かおり、質問も家賃や収支など運営に関するものばかり。質問者も申し訳なさそうでしたが、お金の話になりがちでした。その点、ネックとなるのはやはり家賃。苦労されているところも多いなか、「家賃ゼロ」の自宅カフェ「ハートフル・ポート」には注目が集まりました。 運営者の五味さんからは、持続可能な活動にするためには、 「想い」「経営感覚」「社会とのつながり」の3つのバランスが大切との話をうかがいました。常設の「居場所」運営には、想いやボ ランティア精神だけでは難しく、経営感覚もあわせ持つ必要が あることを、みんなはっきりと認識したようです。
※広報紙「あの手この手」2016年6月号(PDF)に上記記事と写真がありますのでご覧ください。