★第76回連続共育セミナー
居場所としてのなないろ畑
〜「なないろ食堂」が目指すもの〜
2017年7月8日(土)13:00〜15:00に行われた連続共育セミナーの内容(概要)をお伝えします。
講師:片柳義春さん
(農業生産法人なないろ畑株式会社 代表取締役)
昨年5月に開催し好評だった「居場所見学ツアー」の大和市内版です。
ユニークな会員制農場を経営する「なないろ畑農場」の出荷場は「なないろ食堂」として整備され、食と農でつながる居場所になりつつあります。
出荷場を訪問し、農場主催の片柳さんにお話を伺います。
内容
【CSA農場とは】
2003年、46歳のときになないろ畑を立ち上げた。低収入や
労働力不足から、生業としての農業には限界を感じている。
しかし、農作業を手伝う協力者に地域通貨を労働時間に応じ
て分配する方法がうまくいき、会員制の地域支援型農業
(CSA=Community Supported Agriculture)を始めた。
消費者参加型農業として、消費者・支援者に支えられている。
会費は農作物購入代ではなく経営分担金と思ってもらいたい。
【さまざまな作業がある】
農業には単純作業も複雑な作業も数多くある。そのため、高
齢者や障がい者、就労を目指す人など、それぞれにあった作
業を振り分け、役割を持ってもらうことができる。また、市
の生活援護課からの依頼もあり、障害者や生活保護受給者就
労体験も実施しており、地域の居場所となりつつある。CSA
最大の成果は、実は有機栽培物ではなくコミュニティ。
【高齢者の居場所として】
母が骨折し足腰だけでなく記憶も弱ってきた。この食堂で母
にもできることをやらせたく考えている。子ども食堂も必要
だが、高齢者は、認知症予防や足腰を動かす訓練にも役立つ。
高齢者に昔ながらの家庭料理を作ってもらい、高齢者の居場
所にしていきたい。孤食の高齢者も子どもも集まってほしい。
【おわりに】
なないろ食堂は出荷場・販売所・居場所として機能しています。みなさん野菜を買って帰りました。
詳しくは広報紙「あの手この手」8月号をご覧ください。