★第85回連続共育セミナー
知れば知るほど好きになる!
更年期を「幸年期」にかえる
「好年期」のカラダづくり講座
講師:小林 香織さん
(NPO法人フィット・フォー・マザー・ジャパン理事長)
講義はサザエさん一家のフネさんの年齢から始まりました。
原作は48歳、タラちゃんのおばあちゃんです。それから50歳前後の女優さん達をあげ、その容姿の対比が面白しろかった。
更年期は閉経の前後数年間、45~55歳。サザエさんが発表された1947年の女性の平均寿命は53.96歳であったので、更年期の女性は晩年のイメージでした。ところが現在の平均寿命は87歳を超え、更年期は人生の折り返し地点を無事に通過し、後半戦をスタートするための大切な準備期間となってきています。更年期は男性にもあり、緩やかに坂を落ちる感じですが、女性は急な崖を転がり落ちていくので、ネガティブに捉えられがちです。
参加者は皆、ネガティブなイメージを持っていました。更年期障害は卵巣機能の低下に伴うエストロゲン(女性ホルモンの一つ)の欠乏によって起こります。エストロゲンのゆらぎ、環境の変化、性格、この3つがあいまって、更年期症状が現れてきます。だから個人差があるのも理解できました。
健康運動指導士でもある講師は更年期世代に必要な運動として有酸素運動、筋力トレーニング、ストレッチ、バランストレーニング、リラクセーションを挙げています。セミナーでは骨盤底筋のトレーニングと、気になる不快症状はまずは自分で解消できるようにとストレッチを習いました。年期以降増える泌尿生殖器の萎縮症状、骨粗しょう症、心血管系疾患などの健康問題は更年期に進行しています。だからこそ、予防もできるはず。運動習慣は更年期の今を快適にし、老年期を健やかに幸せに生きるチャンスとなります。会場からは「考年期」という漢字も飛び出しました。更年期をとうに過ぎた私ですが、これから迎える人に正しい知識と運動習慣、周囲の理解をお伝えしたいと思いました。