大和市民活動センター


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★第89回連続共育セミナー

五味さんのゴミひろい-part2-
チャレンジな活動〜引地川の清流を取り戻す!〜


講師:五味 尚生さん(引地川水とみどりの会 事務局長)
   津田 三郎さん(引地川水とみどりの会 会員)

 

 

前半はスライドと共に巡る上流から下流河口の鵠沼海岸までの全長21,3kmの“引地川の旅”、後半は「引地川水とみどりの会」の団体概要とゴミ問題のレクチャーの二部構成で行われました。

始めに映し出された泉の森にある引地川水源地の写真は普段目にする機会のない貴重なもの。コンクリートを剥がし環境に過度の負担をかけないように設計された「ふれあいの森」の自然護岸は日本初の試みで、工事開始から年数ごとに護岸の様子を映した写真から、緑が蘇り美しい小川に変遷する様子を知ることが出来ました。
大和市から藤沢市の境を越え、引地川は流域によって表情を変えながら鵠沼海岸にたどり着きます。

後半は「引地川水とみどりの会」の団体概要の説明から始まりました。
2003年5月に五味さんが3人の友人と始めた川掃除に有志が集い、2004年に「引地川水とみどりの会」として創立し、2008年には「こどもエコクラブ」の活動も開始されました。4月から12月まで年10〜12回実施される川清掃はこれまでに延べ176回、165 km。距離に換算すると東京から静岡県清水市に到達します。

〜なぜゴミがこんなにあるのか、
     ゴミが落ちていると、どうなるのか?〜  

河川に廃棄されるゴミの形状や種類について詳しく説明されました。中には「取扱注意」の危険なものや処遇に困るものが数多くあるとのこと。

川清掃を続けながら海で拾われるゴミの70%が河川から流出されていると知り、初めはご自分の地域周辺に留まっていた意識が海へと広がっていくようになったと五味さんは語りました。海への負担を減らすには、上流でしっかりゴミを拾うことが大切かつ有効とのこと。

新たに年2回のビーチクリーンも開始しました。
マイクロプラスチックの環境や生物への影響などがスライドと共に説明されるうちに、普段何気なく目にしているものが実は大きな問題を孕んでいることを気づかされます。

全ては繋がっており、小さな水源地から始まった引地川の旅はまさに現代の縮図とも言えます。

「まずは私たちの生活を見つめ直し、意識を変えることから始めよう!」

講座に参加したことで今まで知らなかったことを知り、海や川はただ眺めているだけのものではなくなっていくように思いました。