大和市民活動センター


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★第91回連続共育セミナー

オンライン(ZOOM)共育セミナー
五味さんのゴミひろい
チャレンジな活動〜引地川の清流を取り戻す!〜


講師:五味 尚生さん(引地川水とみどりの会 事務局長)

 

 

個人で出来る“はじめの一歩”

セミナーの講師は“ゴミひろいの五味さん”で有名な五味尚生さん。
引地川に落ちていた自転車を見つけたのが活動の始まりで、実際に川に入ってみたらゴミがたくさんあることが分かり、仲間3人で清掃活動を始めたと、活動のきっかけを語りました。
17年間で総延長165q(東京駅から清水くらいまで)の距離を1548袋分のゴミを回収したとのこと。下流から上流へ向かって、ゴミを拾う人と分別する人、リヤカーに載せて運ぶ人と役割分担して活動をしているとのこと。

川に直接投げ込まれたゴミ、レジ袋など風で飛んできたゴミ、雨水といっしょに流れ込んでくるゴミなどが海までに流れていくうちに、だんだん小さくなり拾いにくくなる。やがて直径5o以下のマイクロプラスチックとなって、海鳥や海の生き物に大きな影響を与えているのです。

食物連鎖でいずれ人間にも悪い影響が出るのではないかと、心配されます。
実際、海外では水道水にマイクロプラスチックが混入、検出されているという話でした。日本では調べていないのが現状なので分からない、との恐ろしい話。

 

川の上流でゴミを拾う大切さがよく分かりましたが、やはり、ゴミを捨てないことが一番大事なことと、改めて認識しました。
「アホウドリ」の胃袋の中に人間が捨てたゴミがいっぱいの写真を見せていただいた。他にも、プラスチックのリングがすっぽりとはまってしまっている「アザラシ」やビニール袋が口からはみ出している「ウミガメ」などの写真に胸が痛くなりました。

川の役割は大雨を安全に海まで流す治水機能や農業用水・水道用水・工業用水などに利用する利水機能は行政が管理していますが、『人々に潤いを与え、自然の一部として生き物を育む環境機能』は、私たち一人ひとりの心掛けで維持されると思われます。ゴミの分別をしっかりして、資源として再利用できるものは資源回収に出すことが個人で出来る“はじめの一歩”だと思いました。

                                    サポーター:石川 美恵子