大和市民活動センター


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★第97回連続共育セミナー

緊急事態宣言は解除されましたが、コロナの収束が見えない中で、コロナ以前に当たり前にやってきたことが、できない現実があると思います。
このような中、現場では、こうやってるよということを活動団体から伺い、団体間に横ぐしを通すきっかけや希望を見出そうと企画した「共育セミナー」の新しいシリーズです。第1回は、@若年層が、コロナによって、どのような影響を受けているかを、高校内居場所カフェの運営をされている「NPO法人パノラマ」の小川杏子(きょうこ)さん、A多国籍で多様な外国人が多く永住、定住している本市で、多文化共生の実践を行っている「公益財団法人大和市国際化協会」の石川和友さん、B福祉全般を担い、ボランティアの方の現場に精通されている「大和市社会福祉協議会」の坂上(さかがみ)周平さんの3名の方にスピーカーになっていただき、パネリストも含めて 20 名の方が参加して、10月16日(土)にオンラインで、パネルディスカッションを開催しました。その様子を当日石川美恵子さんが報告します。



多様な活動がつながり、ピンチをチャンスに市民活動センターサポーター 石川美恵子

県立田奈高校と大和東高校で居場所カフェを運営している「NPO 法人パノラマ」の小川杏子さんは 7 ヵ月の赤ちゃんを抱っこしての参加。オンラインならではのセミナーを実感。生徒たちが安心して自由に過ごせる場としての高校内居場所カフェでは、問題が複雑化する前に生徒たちのつぶやきから早期にSOSをくみ取りサポートをしている。孤立や格差につながる中退や進路未決定の予防などの課題の早期発見、早期支援も face toface でないとできない。オンライン上では限界があるとも。コロナ禍では、カフェでの飲食の提供ができない。


「すべての人にズームイン!」が
合言葉。居場所カフェで働く
小川さん


お皿が回った!イエーイ!!


校内居場所カフェボランティア

の皆さん 笑顔が素敵


ボランティアの数を制限。緊急事態宣言中は学校に入れない。継続的な関係がつくれない。「すべての人をフレームイン」という社会的包摂を目指す「パノラマ」の根本である活動が今は十分にできないもどかしさも伝わってきた。
「公益財団法人大和市国際化協会」の石川和友さんは大和市が実施した外国人向けの新型コロナワクチン接種時に 9 つの言語に対応する通訳を派遣した実績を紹介(別動隊)。コロナ禍で日本語教室の開催中止が多くなったが、ベテルギウス北館での日本語教室は開催していると報告。藤沢市で日本語教室のボランティアをしている参加者から国際化協会の存在が羨ましいとの感想が述べられた 。
「大和市社会福祉協議会」の坂上周平さんは、コロナ禍において高齢者の安否確認を訪問から電話に切り替えたことや、コロナ禍でも開催できる企画を立案。お花見の代わりに「さくらフォトコンテスト」を実施したところ、142 枚の写真が届き、ポストカードにして桜の写真を多くの市民に届けた。


多様な文化背景を持つ外国ルーツ
の方が参加して、本音トーク

外国人市民サミット2020年度のテーマはコロナ禍の生活。必要な
情報は会社や知り合いから知ることが多く、行政が外国人も利用し
やすいものとなるよう意見交換がなされた。



別の地区では、敬老をお祝いする会食会に代わり「オーケストラによる演奏で敬老をお祝い」を企画。140 人の応募があったが、緊急事態宣言下のため、有観客での演奏ができなかったので、演奏したDVD をサロンの場で披露した。できない理由を考えないで、「あきらめない」「収束を待たない」「自分で作り出す」をモットーに今できることは何かを考えて実践する。代替事業などこれまでとは違う事業ができる発想が生まれてきていると、まさに「ピンチはチャンス」を実践していることに希望を感じた。


桜よ届けプロジェクトで桜の
写真を市民に配布した

コロナ禍だからできる事業を開発
オーケストラを地域に届ける