大和市民活動センター


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FMやまと

 

 

第1・3・5火曜日午前9:00〜10:00はFMやまと(77.7MHz)へスイッチON、
朝ラジ☆ホッとスクランブルで「大和市民活動センターだより 『やまとっこ☆みつけた』」をON AIR!

大和市民活動センターに登録の市民活動団体が続々出演中

2012年は大和市協働事業、市民活動推進補助金交付事業を中心に市民活動団体が出演しています。

大和市民活動センターだより「やまとっこ☆みつけた」 放送の記録

2012年

第173回 12月18日 大和北部おやこ劇場大和南部おやこ劇場


1980年3月、子どもたちが良質の文化環境の中で豊かに成長してほしいという思いから、親や先生、青年達によって「大和おやこ劇場」が創立されました。会員は1200名弱です。
活動内容は、年4回、生の舞台を見る「定例会」があります。会員は5〜6世帯からなる地域のサークル会に入り、劇を見る1週間位前に各サークルで「取り組み」をします。これは、今度見る劇をどういう風に楽しもうかと、お母さんと子どもが一緒に考え、1つの劇に向かっていろいろな遊びをするというものです。舞台を勝手に見に行くのではなくみんなで1つの舞台を作りあうこの「取り組み」は大和おやこ劇場ならではのもので、地域でつながっているからこそできるものなのかなと思います。サークル会の中でお母さんたちが「こういう子育てをしたいね」とか「こういう風に学校で遊んでいるらしいよ」とコミュニケーションを取りながら子どもたちを見守っていく、それが生の舞台と一緒に活動の柱になっています。そして子どもたちは舞台を見て、主人公の気持ちになったり、疑似体験することで自分の頭の中で考えていく、そういう子どもに育ってほしいと思っています。


毎年4月には市内3か所の学校体育館をお借りして、手作りのおもちゃを作る「おやこまつり」を行います。サークルごとにお店を出して牛乳パック等の材料を10〜20円で提供し、子どもたちがお金係、宣伝係、教える係をし、またお客さんになって自分が作りに行きます。親はそれを見守る役目です。子どもたちがすごく楽しみにしている行事です。


夏には3歳〜小学3年生の低学年部は「おやこキャンプ」をします。100名程の親子が参加して川遊び、つかみ取り、スイカ割り、花火、出し物などをします。小学4年生以上、中学生、高校生、青年たちは「こどもキャンプ」をします。こちらは薪を割ってご飯をつくったり山登りをしたりします。それぞれ役割をこなさないと進んでいかないので、野菜切りや薪割りの役割を持つことがすごく成長につながり、2泊3日ですが帰ってくると顔つきが変わっています。子どもたちは青年に「いい音で薪を割ってるね」とほめられると、もっといい音を聞かせてあげようと一生懸命薪を割ったり、がんばって火熾しをしたり、励まされる関係づくりが子どもにとって本当の自信になると思います。高学年部は青年が毎月サークル会を行っているのですが、学校などでも普段はおとなしい子が輝いているところを青年や親が1つずつ拾っていってほめてあげる。そうすると自分の子どものいいところがだんだん見れるようになってきました。青年は子どもたちの輝きや、自然に触れた時の大人には発想できないような感想などを引き出す中で喜びを感じています。


サークル会に初めて来た時、普段は人見知りをしない小学1年生の息子が不機嫌になって怒りだし、叱ってしまった時、サークルのお母さんが「大丈夫たよ、恥ずかしいんだよね、初めて来たんだもんね。やりたくなったらやりなよ。お母さんも大丈夫」と声を掛けてくれました。4年生になった息子は「劇場のお母さんたちすごく好き」と言っています。得意なところを認めてくれて、苦手なところを責めずに「がんばってごらんよ」と手を差し伸べてくれる、すごくあったかいつながりだなあと思います。モジモジと親の後ろに隠れていた娘は小学1年生になって積極的になり、なぜか聞くと「いつもいろんな舞台を見てるから、別にチャレンジすることは悪くないし、いろんなものを私もやってみたくなるんだ」と言うので「あなたはそんな子じゃなかったのに…」と驚いてしまいました(笑)。
(メッセージ)
やはり、子育てというのは1人でするものではなく、たくさんの仲間と良質な生の舞台を通して子育てをしてみませんか?子育ての話をたくさんして子どもたちの成長をみんなで見守り、たくさんの子どもたちの輝きを発見しながらいきいき活動しています。ぜひ一緒に活動しましょう。よろしくお願いします。

***定例会予定*************

(低学年部)2013年1月27日(日) 人形劇団むすび座『ピノキオ』
(高学年部)2013年2月23日(土) オペラシアターこんにゃく座『うたものがたり よだかの星』
会場:大和市生涯学習センター
大和おやこ劇場 入会金(200円) 会費(1人 月1,400円)
大和北部おやこ劇場 TEL 046-276-1395   大和南部おやこ劇場 TEL 046-269-2247

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番組パーソナリティーのジョニーさん(後列)と一緒に。

 

 

第172回 12月4日 やまと国際フレンドクラブ(IFC)


2006年、大和市国際化協会でフェスティバルなどの実行委員ボランティアをしていた人たちが通年でいろいろな活動をしていきたいと思い、会を始めました。中国人、ペルー人、ブラジル人といろいろな国の人が参加して現在メンバーは27名います。忙しいメンバーが多いので「できるときにできること」をモットーに、大和市民としてみんなで一緒に暮らしていけるようなことをなにかできればと思っています。


最近の一番大きな活動としては11月3日・4日に「第5回やまと国際アートフェスタ」を開催しました。市内の小中学生の絵画作品を一堂に展示するイベントで、各学校から上限40枚、今年は391点の作品を飾りました。この中からみなさんの投票でIFC賞が決まるのですが、今年はなんと1500人の方が投票に来てくださり、本当に嬉しかったです。


その他に、「食べ〜る(だべ〜る)」を毎年1〜2回行っています。「集まって、食べて、しゃべる」ことから「だべ〜る」ですが、外国人の方からは「そんな日本語ないだろう」と言われます(笑)。「だべ〜る」ではお料理を習います。中国人の方からは水餃子を習いましたが、粉をこねて皮から作り、つるんとして、ほわっとしてとてもおいしいんです。ブラジル風バーベキューでは厚い肉に5mm角くらいの塩をかけただけで焼き、途中で炭にお水をかけて蒸気を出すという焼き方で、味わいがあってとってもおいしいです。最後は「パイナップル焼き」でパイナップルにお砂糖をいっぱいつけて焼くのですが、ちょっと焦げたあめ状になってすごくおいしくて評判でした。「国際交流は食からかな」と思っています。


夏休みには「学べ〜る(まなべ〜る)」という学習教室を開きます。高校生が先生役となり、外国にルーツを持つお子さんに教えます。夏休みの宿題はいろんな宿題が一緒に1冊になっていて親御さんもヒントを与えるのが難しく、結構難関なんです。そんな時に高校生のお兄さん、お姉さんが「こういう風にやったらいいよ」ってちょっと教えてもらうと本当に違いますし、今まで宿題が終えられなかったお子さんも、終わってそのワークが出せたという喜びがすごくあるみたいです。今年は県立大和西高校と県立神奈川総合産業高校の国際協力の活動をしているグループ2つが参加してくれて、高校生も直接外国人のお子さんと触れ合い、思考錯誤しながら仲良くなっていく過程でいい経験になったと毎年言ってくださっています。子どもたちも「ああいうお兄さん、お姉さんになりたいから、僕は同じ学校に行って、今度僕先生の立場になって教える」と言う子もいました。


来年の2013年1月27日(日)には「やまと国際交流パーティー」を開催します。市内のレストランに協力いただき、外国人の方に教えてもらって各国料理を作り、来客のみなさまに召し上がっていただく予定です。ステージではペルーのフォルクローレのダンスや、中国の京劇、フィリピン歌手の歌、それから日系アルゼンチン人と沖縄の人たちのコラボレーションがあります。こちらは沖縄からもともと出られたおじいちゃま、おばあちゃまの三世の日系の方のお家に三線が置いてあったって言うんです。ずっと弾きたいと思っていて、日本に来てもう1回習い直してずっとやってらっしゃるそうです。沖縄の三線、蛇皮線の音は三味線とも音が違って素敵です。「ズンバ」「大和クレールシンフォニー」、大学生のバンド「サンセットサウンズ」など、国際色豊かなステージをぜひ見ていただければと思います。国際交流パーティーは10年前までは国際化協会が主催していましたが、今回はみなさんからのリクエストで私たちが復活することになりました。


(メッセージ)

踊ったり食べたり、参加する楽しみがある本当に楽しいパーティーになると思います。来年1月27日(日)、ぜひ「やまと国際交流パーティー」にお越しいただければと思います。

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やまと国際交流パーティー(PDF) 
日時:2013年1月27日(日)  開場:13:00  開演:13:30
会場:大和市勤労福祉会館3Fにて
入場料:大人・前売り 1,000円(当日 1200円)  こども(3才以上小学生)・前売り当日共に500円

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番組パーソナリティーのジョニーさん(後列)と一緒に。

 

 

第171回 11月20日 大和市芸術文化振興会 大和市市民活動推進補助金事業「お届け楽器探検隊」


大和市芸術文化振興会は多くの方々に芸術文化の鑑賞を提供すると共に、自主的な活動の支援など芸術文化活動を推進し、心豊かな地域づくりを目指して平成20年4月に設立しました。ピアノ、声楽、サクソフォーン、ヴァイオリン、クラリネット、マリンバなど25名の演奏家が会員となっております。
普段は日本中を駆け巡って大きなコンサートをされているみなさんですが、振興会では赤ちゃんや小さなお子さんを連れてきても大丈夫、服装も関係なく気軽に来ていただくような演奏会を行っています。ボランティアで裏方のお手伝いをしてくれた地元の高校の生徒さんとコミュニケーションを取りながら、また、お客様にはお話しを交えて身近な感じで小さなコンサートをするのはとても楽しく、私たちの大切なことかなと思っています。

 

====大和市市民活動推進補助金事業「お届楽器探検隊」=====
今年8月に、大和東親和子ども会の子どもたち30人の参加で「お届け楽器探検隊」を行いました。演奏家が持ってきた体験用の楽器、サックス、ヴァイオリン、クラリネット、マリンバを会場に並べて子どもたちが全部の楽器を実際に持って音を出してみました。お母様方もやってみたいと楽器を吹いていましたが、意外と子どもの方が音が出るので大人のみなさんはショックを受けていました。12月8日(土)は深見中原子ども会で開催します。


(深見中原自治会 望月さん)「お届け楽器探検隊」のことを聞き、子どもたちが生演奏を楽しみ楽器に触れるという、こんな素晴らしいことはないと思いました。その頃、子ども会の中で平等性など複雑な問題が出てきていた時で、自治会の出番でもあり、「子ども会をみんな一緒にまとめてみよう」と9つの自治会の会長さんに声を掛けました。この「お届け楽器探検隊」のおかげで話すきっかけができたということはすごく嬉しく、当日は9つの子ども会、120名の親子が参加することになりました。
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振興会ではこれまでに「親子で楽しむコンサート」、幼稚園での出張コンサート、介護施設でのコンサート、大和市民s活動センターと共催した「視聴覚障害のためのコンサート」を開催してきました。その中で学生のボランティアさんには演奏家のみなさんと共に会場の準備作業や舞台照明、音響調整など、今後社会に出てイベントなどの時に役立つようなことをしていただいています。その中でも大切なのは演奏家のみなさんがどんな心でこの会場、市民の方を受け入れているだろうかということを、お話しの中で知っていただければすごく心が育つのではないかなと思っています。子どもたちは本当に隠れた知識というものをいっぱい持っていますので、それを表に出して、この大和市が本当に文化の誇りのある、豊かな、本当に住んで良かったなというような街づくりができたらと、積極的に子ども向けの事業に取り組み、また、障害を持っている方や聴きたくても音楽鑑賞ができないような人たちにできるだけ出向いて鑑賞の機会を提供しきたいと思います。


(メッセージ)
いろいろな機会を捉えて市民活動が一層推進し、また大和市の芸術文化が一層発展して心豊かな街づくりができることを願っています。


ウィーンホールコンサート 全て14:00開演
11月23日(祝・金) 「琴」
12月2日(日) 「ヴァイオリンとフルート」
12月9日(日) 「ヴァイオリンと三味線」
12月16日(日) 「クリスマスコンサート」
12月23日(日) 「サックスアンサンブルコンサート」


つきみ野学習センター にて
12月9日(日) 「サックス&フラメンコ魅惑の世界へ」 
大和市芸術文化振興会の渡辺美和子さんがサックスを演奏します。

 


番組パーソナリティーのジョニーさん(後列)と一緒に。

 

 

第170回 11月6日 NPO法人地域家族しんちゃんハウス 協働事業「はぐくねっと」

(協働のパートナー)
NPO法人地域家族しんちゃんハウス(外部サイト) 
大和市役所 こども総務課 (外部サイト)
  

息子が重度障害、全介助になった時にバリアフリーのスペースを拠点として持てました。息子は亡くなりましたが地域の人に使っていただければと、最初は医療介護がある人の出入りの場として、その後の社会制度の変化に応じて、現在は子ども、お母さん、お年寄りの出入りする場として大和市内に「しんちゃんハウス」を構えています。地域には障害のある子も、学校の先生も、病院の先生も、大人も子どもも赤ちゃんも、本当にいろんな人がいるから「地域」です。みんながいるからこそ助け合い、自分が気持ち豊かに生きられる「地域家族」、「ノーマライゼーション、循環、伝承、目に見えないものの発信」をしんちゃんハウスは行い、地域で継続しています。


具体的な活動は4つあります。しんちゃんハウスで午前中に開いているママと赤ちゃんのための交流の場である「ベビーズルーム」、午後の児童保育。大和市委託事業としてイオンモール4階で行っている子育て親子のための交流の場である「こども〜る鶴間」、そして大和市との協働事業「はぐくねっと」です。
今は情報が多すぎて選択の難しさがある時代です。ベビーズルームで他のお母さんと知り合って先輩ママから「大丈夫よ、そんな月齢でそんなことしなくたって」っていう言葉掛けで安心したり、こども〜る鶴間でも赤ちゃん同士会話して、お母さんたちはいろいろな情報を得て、実際に見るということですごく安心できるみたいです。児童保育では学校から「ただいま」と帰って手洗い、うがい、そして宿題をしたらおやつ。その後、外やコミセン、砂場、中で遊ぶ人、ピアノをする人と自分で考えて行動しています。外へ行く時には先にトイレに行くルール、2階でごっこ遊びをする時は最後はお片付けしてモップをかけるまでが遊びという形で提案し、できなければ次は遊べないのが決まりなので、その選択をするというのが子どもにとっては良いことなのではないかなと思っています。


協働事業「はぐくねっと」は安心して子育てのできる環境づくりを目的とした事業で今年で6年目になります。はぐくねっとには現在96名の「はぐサポーター」が登録し、「こども〜る鶴間」に有償ボランティアで入っていただいたり、事業やイベントでの保育やお手伝いをしていただいています。これからははぐサポーターが各地域の特性を活かした、地域のお手伝いができればと話し合っているところです。はぐサポーターはあひるの「はぐるんちゃん」を緑色で印刷した白いバッグを持っているのでそれが目印です。


今後のイベントとして、11月18日(日)にイオンモール3階ホールで「はぐくねっと活動5周年記念イベント きて・みて・遊ぼ♪」(PDF)を開催します。ステージでいろいろプログラムがあり、最初にヤマトンと子どもたちが一緒に集めた募金全額を社会福祉協議会に贈呈する贈呈式をします。「親子でリトミック」、毎年すごく好評の「えびかにっくす」という親子体操、大型おりがみ、そしてはぐくねっとのマスコット「はぐるんちゃん」が登場してはぐくねっとやはぐサポーターさんのことを劇場形式で紹介し、最後にしんちゃんハウス合唱団がしんちゃんハウスのテーマソングをオペラの方と一緒に歌います。その他、身長・体重測定コーナー、手形を取れるコーナー、保健師さん、管理栄養士さん、看護師さんもきていますから、ご心配なことがあったらそこでお母さんたちに安心を提供できればと思っています。


(メッセージ)
しんちゃんハウス、市民と2人3脚でここまで参りました。これからもみなさんに安心を届けるしんちゃんハウス、そして11月18日(日)には「きて・みて・遊ぼ♪」ということで、みなさんで楽しんで楽しんで帰っていただければなという風に思っております。よろしくお願いします。

 


番組パーソナリティーのジョニーさん(後列)と一緒に。

 

 

第169回 10月30日 チームしらかし華の会 市民活動推進補助金事業「被災地と大和を結ぶ“華”プロジェクト〜女川、アジサイ、桜とガーデン 最初の一歩〜」

 

昨年の震災による津波で壊滅状態となった女川町に友人が住んでいます。津波でボロボロに砕けた桜の木に2〜3輪の花が咲き、なんとか桜を助けたいという連絡が来ました。その時に支援してくれた公益社団法人日本花の会から桜の下草には紫陽花が良いと聞き、大和で何をしたら良いかと相談していましたので、泉の森にいっぱい咲いている紫陽花を挿し木にして育て、女川町に届けることを目標として会の活動が始まりました。


昨年夏に挿し木をした101本の苗を今年の4月に4人で女川町に持って行き、女川町の「桜守りの会」のみなさんと一緒にポットの植え替え作業をしました。町の復興計画が決まらないと苗は植えられませんから好きな方に自由にお持ちいただくようにしました。仮設住宅などで紫陽花の苗を育ててくれている人がずいぶんおられるようで、そういう意味ではとっても良かったと思います。来年の春にまた苗を届けます。


紫陽花の苗を女川町に届ける、被災地の緑化を通しての復興支援の他には、大和駅東側プロムナードガーデンづくりの活動をしています。桜とこちらで育てた紫陽花のガーデンを作り、同時に被災地情報として女川町の現在の様子を写真で伝えるように看板を立てています。現在はビオラ、シクラメン、黄花コスモスを植えていて、冬にはチューリップなどいろいろ球根を植える予定です。12月1日にはイルミネーションの飾りもします。
活動をする上で活動資金の調達は非常に大事なことです。昨年は大和ロータリークラブ創立50周年記念事業の市民活動推進助成金、今年は大和市市民活動推進補助金の「めばえ」に応募し、補助金交付事業として認めていただきました。活動内容や女川の状況を市民のみなさんにお伝えすることも責務としてガーデンの看板やホームページでお知らせしています。5年、10年とかかる活動なのでどうやって資金を繋いでいくかは頭の痛い問題です。


現在の女川町ですけれども、2つの側面があります。1つは津波にさらわれた部分、市の中心部だったところはもうほとんど綺麗な更地になっています。瓦礫が見渡せる場所は震災から半年〜1年にかけては瓦礫が増え続けていましたが、今年になってやっとそれが減ってきました。これが女川町のひどかった側面です。もう1つは、仮設の商店街、お店、民宿、旅館が立ちあがってきて、「女川再開情報」という立派なパンフレットにおいしい食事処やお土産情報などが載り、元気な女川の様子を伺うことができます。とにかく観光客にまた来てほしいというのがむこうのみなさんの意見で、ぜひみなさん向こうにどんどん行って元気づけてくれるようなことが増えてくるといいんじゃないかなと思っています。


今後の活動としては、女川では刈った雑草の処分に困っていたので、一緒に堆肥を作ることになりました。それから津波で砕けた桜の木は実はその後枯れてしまい、仏像にしたいということで丸太を京都に運ぶ計画をしています。大和でも冬に落ち葉で堆肥づくりをします。活動の後にみんなで一緒に談笑しながらお弁当を食べるのが一番楽しいですよ。


(メッセージ)
女川町の復興計画の中に次のような文章がありました。「私たちは全国のみなさんからいただいた支援を単に復旧時期に終わらせるのではなく、将来に渡り全国の人と町民との絆を深める大切さを子どもたちに語り続けていきます」。ちょっとこの文章を見て感激したんですけれどもね。被災地の人たちが全国に人のことを忘れないと言ってるわけですから、やっぱりこちらも絶対に被災地のことを忘れないで、絆ですね、思いやりというか、それをずっと持って、持ち続けていきたいなと、それが私のメッセージです。

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12月1日(土) 大和駅東側プロムナードガーデンでイルミネーションの飾り付けをします。ぜひみなさんご参加ください。

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番組パーソナリティーのジョニーさん(後列)と一緒に。

 

 

第168回 10月16日 カッコーフェスタ'12 盛り上げ隊

 

カッコーフェスタ’12は今年で第7回目となる市民活動のお祭りです。もともとは「大和市民活動センター市民活動団体交流まつり」という長い名前なのですが、「活動」と「交流」から「カッコー」という名前になり、マスコットキャラクターも鳥の「カッコちゃん」が務めています。毎年産業フェアと同日開催してたくさんの人手がありますので、市民活動センターの館内、駐車場に各参加団体がブースを設け、活動を一般の方にPRしています。


=====参加団体PRとメッセージ=====
(NPO法人WE21ジャパン大和)
「1人の100歩より100人の1歩」をスローガンとして世界、地球のことを考えて生き方や行動を市民に呼び掛けるNPOです。具体的には地域の方から無償で提供していただいたリサイクル品をお店で販売し、その売上でアジアの女性の自立と保健衛生に関する支援を行っています。捨てればゴミですが使えば資源ということで、1回生まれた商品は使い尽くす精神でうまく循環していくようなお手伝いもしています。今年のカッコーフェスタではお店で販売できなかった品物をボランティアさんがリメイクし、生まれ変わって商品になったもの、主に小物を販売します。お友達にプレゼントしたいとたくさん買われる方もいますよ。提供品依頼と廃油回収のPRも同時に行う予定です。 ***団体からのメッセージ*** WEショップはボランティアさんで販売しています。持っている能力を提供していただけるボランティアさんを募集中です。


(福祉工房やまと)
障害者の家庭、お年寄りの家庭の住宅改修を兼ねた車いすのスロープ作りや、手すりの取り付けなどの仕事をしています。平成16年、神奈川県の福祉講習でのコンテストに、外出から帰った時に車いすに乗ったままで介護者が簡単に車輪をお掃除できる道具を作って出しました。F1レースでピットインしてタイヤ交換をする時にパッと持ちあがる、あれをヒントにした、てこの原理を使ったバールのような道具です。介護者はうんと楽だと思います。今は介護保険の方は家の中、外出用と車いすを2台使う方が多いのですが、障害者の方は意外と1台しか使ってない方が多いですね。カッコーフェスタでは車いすを用意して実演を行う予定です。体力も介護保険も節約できますから、ぜひみなさんに知っていただいたいと思います。 ***団体からのメッセージ*** 車いすのお掃除で困っている方はぜひ声を掛けてください。


(パン工房麦の香り)
南林間にあるお店で、障害を持ったメンバーさん16名が心を込めてパンを焼き、販売をしております。可愛いお店で16名が入れ替わりに順番で入りますけれども、お客さまと触れ合う時間も限られていますので、イベント等でたくさんのお客様に触れ合うことが彼女、彼らたちの喜びとなっています。昨年好評でした「カッコちゃんパン」を今回も出させていただきますので、ぜひお買求めいただきたいと思います。 ***団体からのメッセージ*** 現在、運転や販売のボランティアさん募集中です。
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(メッセージ)
社会貢献につながる市民活動団体を応援している市民活動センターです。その登録団体が工夫を凝らして11月3日(土)、4日(日)、みなさんが来るのをお待ちしております。よろしくお願いします。

 

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番組パーソナリティーのジョニーさん(後列)と一緒に。

 

 

第167回 10月2日 NPO法人マイセラ・ジャパン 市民活動推進補助金事業「こころのコミュニケーション講座」

 

以前は「くじらのしっぽ」という団体名で活動していましたが、去年の震災後に一体何ができるかと考え、NPO法人になりました。「こころの相談室」を中心に活動し、現在の会員数は60名程です。


「マイセラ」とはマインドフルネス・セラピーを略した造語です。マインドフルネスとは心のケアで使われる手法で、本当に自分の感覚に気付いて、本当の自信を取り戻そうということです。子どもは「ママ嫌い」「誰ちゃんがひどい」とか言いますが、それが言えてわかってもらえれば気が済みます。人間、一番健康なのは嫌なことは「嫌だ」、嬉しいことは「嬉しい」って言う、そういう自分の感覚をちゃんと感じてそれを手がかりに生きていくことです。それが怒られたりしてネガティブな部分が出せなくなると、その感覚が感じられなくなってきますが、それは一生体の中に感覚として残るということがあります。その感覚を実感してもらいながら、本人の中にある本音の部分に気付いていってもらい、今まで言えなかった自分のいろいろな感情が言えると自分の感覚と繋がっていきます。そして解放された時に非常に変わります。ゆっくりしゃべろうとするとのどが詰まるような感じのする人がその感覚を感じていくと、子どものころにお父さんからいつも急かされていたことを思い出しました。いつも急いでいた子どもの自分を振り返って「小さいのにそんなのできっこない、無理」と思い、そこから胸のつかえた感じがなくなりました。


==市民活動推進補助金事業「こころのコミュニケーション講座」====
今は非常にこころのコミュニケーションが少ない気がします。子どもが「今日学校で嫌なことがあった」と言うと、お母さんから「あなたも悪いんじゃないの」とか「そんなことでいちいち挫折してたらだめよ」とか言われる、そうするとすごく突き放された冷たい感じがします。だけど本当に「ああそうかあ…今日辛かったんだね」と言ってもらうと感覚が違いますね。これはお母さん自身が自分の心に寄り添う体験をしていらっしゃらない場合が非常に多いので、お母さんが悪いわけじゃないというのがあります。本当にみんなが人の温かさを感じ、冷たい言葉と温かい言葉とどっちが嬉しいか自分の体で感じていただくところから始めようと思っています。いじめの場合は、生まれてからほとんど人の肌の温かさを感じたことがない、自分の方に目を向けてもらえたことがないという方もたくさんいらっしゃいます。そうすると人が幸せでいるだけで悔しい、憎らしい、いじめたい、自分みたいに感じさせたいというのが出てきて当然だと思います。だからそこを取り戻していくということじゃないかなと思っています。
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(メッセージ)
よく「持って生まれた性格だからしょうがない」って言いますけれども、性格は自分の信じ込みやなんかから出てきたものなので完全に変わっていきます。今まで引っ込み思案だった方が表情や姿勢も人が変わったように活き活きと変わっていかれます。だから「自分は性格だからしょうがないよ」とあきらめないで、本当に生れて来たんだから幸せになろうよ、楽しくなろうよ、いっぱいに喜んで生きていかれるんだよっていう体験をご一緒できたらすごく嬉しいと思います。

 

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10月14日(日)10:00〜17:00 ワンデーワーク 参加費:5,000円 要予約
10月17日(水)10:00〜15:00 マイセラカフェ  参加費:無料 どなたでもどうぞ
10月27日(土)10:00〜15:00 「いじめの構造を解き明かす〜なぜいじめは起こるのか〜(こころのコミュニケーション講座)」(PDF)  大和市生涯学習センターにて
11月23日(金)「自信を育てる子育て」講演会(無料)とワークショップ 要予約 大和市勤労福祉会館にて

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番組パーソナリティーのジョニーさん(後列)と一緒に。

 

 

第166回 9月18日 サポートチームG 市民活動推進補助金事業「大和災害対応人材育成事業」

 

東日本大震災が発生した4日後に仲間5人で支援活動をスタートし、4月1日に震災支援ボランティア団体として発足しました。会員は現在25名、賛助会員10名、これまでの500名の方々に物資や人材の協力をいただきました。現在、震災発生から1年半が経過し、我々のボランティア活動への参加者も当初の10分の1程に減ってしまっているのが現状です。


昨年5月から宮城県東松島市の奥松島地区で重点的に支援活動を行っています。東松島市は人口42,000人のうち1,000人の方が亡くなり、宮城県でも一番被害が大きかったと言っても過言ではない地域ですが、知名度がないためにあまり報道もされておりません。現在は漁業が6割、観光業は2〜3割程度しか復興に至っていないのではないかと感じています。地元の産業をまず元に戻すことを最優先として、街並み自体がなくなってしまったので、高台移転も含めて、復興プラス街づくり、地域づくりをやっていかなければなりませんが、まだまだみなさんの力でできていくという段階にはなっていないのではないかと感じます。
昨年は川崎市、横浜市、大和市から放置自転車を再生させたリサイクル自転車約180台を譲り受けて奥松島に運び、その他の支援物資を届ける活動をしました。今は在宅の方、仮設住宅の方を訪問して「なにかあったら声を掛けてください」とお声を掛け、お茶飲み仲間になっていただくような傾聴活動をしています。その他、絶対的な戸数が足りないために手が回らない地域の清掃やゴミステーションの清掃など、自治会の活動のお手伝いや、観光に来ていただくために景勝地の美化活動をさせていただいております。


一年半近く活動を続けている中で、若い方にこの東日本大震災の現状を見てしっかりと心の中に留め、今後の経験に役立ててほしいと考えていたことから今年度は大和市市民活動推進補助金事業に応募し、「大和災害対応人材育成事業」を行っています。大和市内、神奈川県内の大学生、高校生を中心として、東日本大震災のことを勉強しながら地域の防災、減災に対する意識の向上を図ることを目的とした事業で9月14日に第1回目がスタートしました。14日(金)に大和、横浜を出発、翌日朝に奥松島地区に着きボランティア活動、夜は松島町の野外活動センターに宿泊、日曜日に被災地視察、被災地の方々の体験談や復興についてお話しを聞いて帰るというスケジュールのバスツアーを行いました。瓦礫の集積場ではみなさん関心が高く、帰りのバスでも被災地や防災、減災について質問も多く話が尽きない感じで、またボランティア活動に行きたい、話が聞ける場所に行きたいという声がありました。後日、参加者の大学生から防災に関する意識を持てるようなグループを作りたいというお話があり、現在計画中です。


(メッセージ)
サポートチームGではボランティアを募集しております。大和市内での被災地支援活動であったり、チームGの事務局のお手伝いであったり、あるいは当然被災地での支援活動であったり、そういったことをしていただけるボランティアを募集しております。また、防災、減災の意識向上のために人材育成事業の活動のお手伝いですとか、そういったこともしていただける方々を募集しております。災害は本当にいつ起こるかわからないという風に我々も考えております。この防災、減災の意識を常に持ち、被害の最小化に向けて日々準備をして意識を向上させていただくことを我々としては切に望みます。

 

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宮城県東松島市 被災地ボランティアバス参加者募集 (市民活動推進補助金事業「大和災害対応人材育成事業」)
10月12日(金)21:00 大和駅発===== 13日(土)宮城県東松島市でボランティア活動 =====14日(日)大和着
主催:サポートチームG  詳しくはホームページをご覧ください⇒こちら

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被災地体験フェア(PDF)
9月29日(土)15:00〜 大和市立林間小学校
主催:やまと災害ボランティアネットワーク


 

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番組パーソナリティーのジョニーさん(後方)と一緒に。

 

 

第165回 9月4日 社会福祉士の会「やまと」 市民活動推進補助金事業「認知症サポートを広げるための広報事業」

 

社会福祉士の会「やまと」は、神奈川県社会福祉士会に所属している大和市在住の会員の有志で結成している会です。社会福祉士とは社会福祉を学んで国家資格を得た専門職であり、生活上で困っている人や不安を感じている人の相談に応じる仕事、地域包括支援センターや市役所高齢福祉課、児童、障害、高齢者施設、病院、保育関係の仕事をしています。


社会福祉士の会「やまと」では「車座」という会員の集まりの中で「私たち社会福祉士の力を社会に還元していこう」という話になりました。そこで、行政が行っている「認知症サポーター養成講座」によりサポーターは増えていますが、その力を実際に活かしきれていないことに着目し、サポーターの方へのフォローアップ講座を昨年立ち上げました。今年は大和市市民活動推進補助金事業として「認知症サポートのための講習会開催事業、認知症サポートを広げるための開催事業」を行っています。


「認知症」は脳の細胞が壊れていく病気と考えますけれども、記憶が段々薄れていったり、自分がどこにいるのか見当がつかなくなる見当識障害、判断力の低下というものが真ん中にあり、そこから例えば徘徊や暴力などの周りの症状が出てくるというものですが、前よりも物忘れがするようになり、それが深くなっていったというようなイメージです。段々記憶が薄れてくると、ご本人だけでなく、接している方も寂しく感じて声を掛けにくくなってしまうのですが、思い出せなかったり、記憶ができないことを学んで理解できるようになると、トンチンカンな答えや行動なども受け止めることができて、認知症の方も受け入れられたことで気持ちが落ち着いて、そういうことが少なくなっていくという例があります。講座を受けると、受け止める側の準備と、受け止められた人たちの心の安定ができてきたり、また、道を歩いている時にも周囲へ目配りして声掛けができるようになり、徘徊されている方を何人か施設にお戻ししたという話を聞きました。自身の体験としても本人の気持ちに沿ってお話することが大切だと実感していますが、いろんな症状があり、いろんな対応の仕方がありますから、対応を含めてみんなで話して経験談も伺いながら講座を進めていけたらと思っています。


この講座を通して、私たちは認知症の方の理解者をもうとにかくたくさん増やしたいと思っています。そして、ただ理解者を増やすだけじゃなくて、サポーター講座を受けた方たちが活躍できる場をもっと開拓して、広く市民の方たちに私たちの活動を知っていただいて、活動していきたいと考えております。


(メッセージ)
認知症について少しでも興味を持っていただいて、また理解していただければ嬉しいと思います。行います回想法は、昔を振り返ることで脳が活性化します。また、レクリエーションを通して少しでも楽しい思いを感じてもらえると、これまた脳を活性化させ、体も活性化していくと思います。一緒に学ぶことでご自身もきっとお元気になっていただけることと思います。まだ間に合いますので興味のある方はぜひ申し込んでいただけたらと思っています。お待ちしております。

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認知症サポーターの実践講習会(PDF)

9月9日(日)「脳を元気に回想法(認知症と回想法)」
10月6日(土)「施設体験をしよう」(特別養護老人ホームにお伺いします)
11月17日「脳を元気にレクリエーション+交流会」
連絡先:社会福祉士の会「やまと」 藤田(携帯) 090-5532-2552 山本(FAX) 046-219-0565
チラシと申込用紙は社会福祉協議会のボランティアセンター、各地域の学習センター、各地域の包括支援センターに置いてあります。


 

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番組パーソナリティーのジョニーさん(後方)と一緒に。

 

 

第164回 8月21日  2012年 中高生夏休みボランティア体験「このゆびとまれっ!」

 

「このゆびとまれっ!」は夏休みに大和市内の各施設が合同で行う中高生向けのボランティア体験企画です。大和市民活動センターでは登録団体の協力のもと5つのプログラムを行い、その中から今日は8月6日に行った「誘導体験&視覚障害者の方と一緒にコンサート鑑賞」についてご紹介します。参加者は午前中に視覚障害の方の誘導を学び、午後にはあいにくの大雨の中、実際にコンサート会場のウィーンホールまでみなさんを誘導し、ピアノと声楽のコンサートを鑑賞しました。最初に音楽家の方が「挨拶として視覚障害者の方と握手で挨拶をしたい」と仰って、そこからコンサートが本当に温かい感じで始まっていきました。歌を歌っている間も舞台から降りてきて寄り添ってくださるような場面があり、感動の余韻を残したまま、最後に参加者全員で交流会をしました。


======参加者の感想======
(高校3年 まなかさん)
誘導体験では、少し斜めになっているところでもアイマスクをしている人には大きな障害だとわかったので気配りが難しかったです。交流会では視覚障害を抱えている方が行っている工夫や、生活の中で不安に思っていることなどをたくさん聞くことができ、視覚障害を抱えている方の明るさには驚き、とても元気をもらいました。大学では福祉関係を学び、福祉の幅広い分野でみなさんの助けになれればいいなと思います。ボランティアを通して改めて自分が人と関わることが好きなんだということを実感し、自分から人に話しかけられるようになりました。


(高校3年 かおるさん)
誘導体験ではアイマスクを付けた時に、直線の長いまっすぐな道でもいつ段差がくるかわからなくて不安でした。交流会では障害を持っている方がみなさんとても楽しそうにおしゃべりしていて、私も参加させていただいてこっちまで明るくなれるような楽しい時間を過ごせました。将来は幼稚園の先生になるという夢があるので、体験したことを将来子どもたちに伝えることができたらいいなと思っています。ボランティアに参加して最初は緊張しましたが、いろいろな人とたくさん会話をして、どんな方でも大丈夫なんだと改めて気付き、不安がなくなりました。


サウンドテーブルテニスクラブ たかはしさん)
生の演奏を聴く機会が少ないものですから、コンサートでは自分ひとりの世界に入って聴き入ってしまいました。素晴らしい声とピアノの生演奏が聴けたことと、みなさま方の優しい心遣いに感謝しています。誘導ではガイドの方に「3歩先くらいに段差があるわよ」とか「10cmくらいの段差よ」とか、言葉で情報をいただければ行動はなんでも取れますよ、という感覚です。若いころに経験した、体験したことは中途失明をした後でも決して無駄にはなりませんでしたから、みなさん方も若いころにどんどんお勉強して、体験して、障害を持った方に限らず、小さい子や高齢の方の与えていただければ、私自身とても心強く感じます。

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(メッセージ)
今日はまなかさん、かおるさんのお話をお聞きして、ボランティア活動が高校生の将来の夢につながることを感じ、とても嬉しかったです。大和市民活動センターではいろんなボランティア活動を紹介できますので、少しでも興味のある高校生はセンターに足を運んで来てください。それから、サウンドテーブルテニスクラブでは日常のこともいろんな形でみんながアドバイスしてくれますので、中途失明で悩んでいるような方がいらしたら、ぜひサウンドテーブルテニスクラブに行っていただきたいと思います。


 

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番組パーソナリティーのジョニーさん(後方)と一緒に。

 

 

第163回 8月7日 食のアトリエ 「小麦と暮らす一年」

「食のアトリエ」では前回の「りんごと暮らす一年」に続き、昨年から参加者を募って「小麦と暮らす一年」という企画を行っています。

麦の一年は秋に始まります。昨年の11月20日頃に種蒔きをして、12月、1月に麦踏み、これは霜で小さい芽が浮き上がってしまうのを押さえるため、また踏まれるほどに麦が分けつして増えてたくさんとれるので踏みます。次の作業の土寄せは、畑の持ち主のなないろ畑農場の久光さんがやってくださり、人手のかかる6月の麦刈りは大和ボランティアセンターの交流会として行い、老若男女20名くらい参加してくださいました。それから「とうみ」という足踏み脱穀機で脱穀をしました。

======参加者の感想======
(いちかわさん)
昨年11月に「大和福祉のつどい」で「小麦と暮らす一年」のチラシを見て参加しました。青い小麦はその中を走ってみたいような美しさや生き生きとした感じがあります。数年前の病気をきっかけにボランティアに目覚めましたが、自分が使う時間よりも大きな宝をいただいているような出会いや体験をしています。

(たけかわさん)
親子4世代で参加しています。子どもたちは畑でカブトムシの幼虫をたくさんもらって育てたり、「とうみかけ」では5歳の子も3歳の子も自分で機械を回してみたり楽しんでやっていて達成感があったようです。私自身も麦の穂を見ること自体初めての体験で、麦刈りはやっていくうちにリズムがつかめて楽しみながらできました。
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脱穀した小麦は、夏は暑いので原麦(げんばく)のままとっておきます。涼しくなった頃の10月に、すいとんやうどん、ピザなどのお料理を作って食べて「一年」が完結します。りんごと小麦で、今度はアップルパイはどうかな、と今話しています。

以前に講演会などで「子どもに本当においしいものとか、感謝してごちそうさまと言えるようなものを作るには、畑に行って作っている人と会い、体験しないといけない」ということを聞き、それから畑を見るようになってどんどんはまっていきました。畑にはいろんな発見があるので、子どもたちにもっといっぱい来てもらって、虫や脱穀機を見せてあげたいです。昔の人の知恵はすごくて脱穀機の中身は今のコンバインとほとんど同じだそうです。
今後の活動としては、「りんごと暮らす一年」の時も絵本を作ったので、今度は「麦と暮らす一年」の絵本を作りたいと思っています。「出会い」の食のアトリエなので、出会いがあればいろいろなところに行きたいと思っています。農家にも行ってみて初めてわかってきて、やってみるとまた新しいことが見えてきて次のところへ行けます。そういう風に活動を広げていきたいと思っています。


(メッセージ)
食のアトリエは子どもたちに本物の味を伝えて楽しい食卓の知恵をみんなで情報交換する場を作りたいという風に思って始めたものです。そこからもう10年経ちましたが、もう一度そういう場所ができたらいいなと思い、なないろ畑の出荷場をカフェにしたいという夢もありますので、カフェなどをやりたい方とか、お料理好きな方とか、よかったらお仲間にぜひどうぞ。

 

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番組パーソナリティーの千葉真理さん(右端)と一緒に。

 

 

第162回 7月31日 協働事業「食材を通じ大和と子どもを繋げる事業『子ども食育クッキング』」   
  

(協働のパートナー)
大和クッキングスクール(外部サイト) 
大和市役所 農政課(外部サイト)
  
戦後、女性たちの洋服への憧れから日本の各地に洋裁学校ができました。大和市では昭和23年の大和ドレスメーカー女学院が誕生し、そこから大和クッキングスクールができました。スクールの生徒さんは最近は男性が多くなり、時代の流れを感じます。


平成17年に食育基本法が制定され、当校でも3年ほど前から夏休みや冬休みの子どもたちを対象に食育の料理教室を行ってきましたが、もっと多くのお子さんに参加していただくため、昨年、大和市に「子ども食育クッキング事業」の協働事業提案をいたしました。 今、「地産地消」と言われますが、大和に畑や田んぼがないと思っている子どもはたくさんいます。ところが一歩大和の郊外に出ますと畑や田んぼたくさんあって、なっているトマトをそのままがぶっと食べると栄養がいっぱいの大地の味がして大変おいしいんです。そういうことから子どもたちに教えていきたいと思っています。


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(大和市役所農政課)
大和市では「なないろばたけ」と言われるほどいろいろな農産物が作られています。農政課では地産地消を奨めており、年4回品評会を行っています。品評会の品物は見るとパワーを感じますから、子どもたちに地元の素敵な食材を見て、旬の味を身につけてもらいたいと考え、品評会の品物を「こども食育クッキング」に提供し、この事業を進めていきたいと思っています。

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7月15日に協働事業として第1回目の「こども食育クッキング」を行いました。その時に「この2つのトマト、どちらがおいしいと思う?」という食育授業をしました。「見た目」、「匂い」、「手触り」と確かめて最後に食べてみました。日々買い物をする中でいいものを見極めていく力を選食能力をいいますが、これを向上させることは大事です。次に、熟れたトマトを一晩ざるにあげておいてポタポタと水分を抽出させた果汁は透明なのですが、この果汁で作った透明のゼリーを子どもたちに見せて「何でしょう?」と聞いてみると、匂いをかいだとたんにみんな「トマト」って言いました。子どもたちは感覚が鋭いんです。子どものうちに味を教え、選食能力を身に付けさせることはその子どもの一生を左右するくらい大きなことだと思うんです。その後、農政課さんから提供を受けたたくさんの夏野菜を使って「夏野菜カレー」を作りましたが、とれたてのピーマンは甘く、みんな自分で作ったことで満足、おいしくできたことで満足、みんなで一緒に作って食べたということで満足、一生の宝になる夏休みの体験だったのではと思います。


第2回目は9月2日(日)、こちらは外国にルーツを持つ子どもたちを対象にして行います。 「お弁当をつくろう」というテーマでちらし寿しを作ります。酢飯の合わせ酢は甘い、すっぱい、しょっぱいが全部入って、微妙に調和して味ができることがわかりますし、5つの色の栄養素の具材を入れて綺麗なお弁当箱に詰めます。この時は果樹の持ち寄り品評会から大和の生産者の方が一生懸命作ってくれた葡萄と梨が届きますのでこちらはデザートに使います。学校でお弁当を持ってきてくださいという時に自分で作れるように、まず自分で作る喜びを知ってそれからレパートリーを広げていければいいのではないかと思います。


(メッセージ)
子ども食育クッキングを通じて子どもに食育を普及させていきたいと思います。そして老若男女を問わず、大和駅前大和スカイビル5階でクッキングスクールをしておりますので、お料理に興味ある方、舌を鍛えたい方、それからちょっと人との出会いを求めたい方々、いろいろな思いがあると思いますので、ぜひ足をお運びください。よろしくお願いいたします。
大和クッキング&カルチャーサロン 046-261-4914


***農政課より***
みなさん、大和でとれた野菜を食べましょう。地産地消をいかして、旬のものを新鮮なうちに食べることができるあさぎり市、ゆうやけ市や、農産物直売所で生産者の顔が見える安全で安心な農産物の購入をお願いいたします。

 

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番組パーソナリティーのジョニーさん(後列)と一緒に。

 

 

第161回 7月17日 市民活動推進補助金事業「学びたくても学べない子どもたちへの楽しいパソコン教室の提供事業」   
  NPO法人ヒューマンICT推進委員会

近年、ICT社会の発展は目覚ましく、年配のみなさまでも街角で携帯電話やタブレット端末などをお持ちの方が多く見かけられるようになりました。しかし、それらの情報端末を使いこなせていない方も多いかと思います。情報を十分に享受、活用しきれていない方々のためにICT技術の活用支援活動をすることでデジタル・デバイド(情報格差)と呼ばれるものをなくしていくことを目的として、今年の2月14日、当法人を設立しました。


日本ではIT技術、IT企業というのをよく耳にされると思います。IT(インフォメーションテクノロジー)に、「コミュニケーション」のCが加わって「インフォメーション&コミュニケーションテクノロジー」という言葉の方が世界標準となっており、情報通信技術の活用はこれまでの情報収集から、現在はSNSなどでの情報発信という新しいステージが広がりつつありますので、今後の未来も含めて当法人の名称には「ICT」を入れました。昨年の東日本大震災では、情報をいち早く手に入れた方が次の行動に移ることができました。情報の確保は次の自分の行動の判断材料になります。情報を収集して取捨選択することでいろいろなメリットを享受していただきたいと思います。


私の家には小さな娘が2人いまして、パソコンでお絵かきができたり、アニメのキャラクターが見れるよと教えてあげたらすごく興味を示し、それがやりたいために「パソコンの使い方を教えて」と言うようになりました。幼稚園の子でもいつも間にかマウス操作をマスターしていたりして驚きます。ただ、パソコンに触りたくても触る環境がなかったり、教えてもらう機会がないお子さまも少なからず大和市にもいらっしゃると思うんです。そこで私どもは、学びたくても学べない子どもたちに楽しいパソコン教室という教育機会を提供することで、お子さま自身にIT分野への興味や学習意欲を育んでもらい、将来の情報化社会を生きる上での自信と情熱を持ってもらいたいと考え、今回、大和市市民活動推進補助金事業として提案させていただき、補助金交付事業として決定されて活動することになりました。小さいうちからパソコンに触ることによって「パソコンは身近な存在で、使うことによってこんな楽しいことができるんだ」というところをまず体感してもらえればいいなと思っています。こともたちには創作意欲ややる気がありますから、興味を後押しするような形で操作方法を教え、後は子どもたちの感性に任せていきたいと思います。また、インターネットの有害な部分についても、例えば無料のゲームの先にはコンテンツを有料で買わせるものがあることなど、危険も教えて、その上で使ってもらえればと思います。


その他の活動としては、現在、中央林間小学校でボランティアとしてパソコンのクラブ活動のお手伝いをさせていただいております。大人がやることは操作方法を教えるだけで、子どもたちは感性豊かに大人が驚いて感心してしまうようなものを作っています。また、大和市勤労福祉会館では現在は金曜日9:30〜11:30に、9月からは土曜日13:30〜15:30に初心者を対象とした新しい講座を開きます。こちらはシニアの方が多いです。


(メッセージ)
市民の方向けのパソコン教室や、子どものパソコン教室を逐次開催していこうと思っています。パソコンはそんなに怖いものじゃないよというところで、まず「何かやってみたい」と一つ踏み出す勇気を持っていただけたら、見学会などもやっておりますので、ぜひお気軽にお声掛けしていただき、いらしていただければと思います。

 

***市民活動推進補助金事業「学びたくても学べない子どもたちへの楽しいパソコン教室の提供事業」 ***
8月23日(木)から大和市生涯学習センターにて行います。
NPO法人ヒューマンICT推進委員会に事前にお申し込みください。
(パンフレットは下記窓口にあります)
大和市保健福祉センター 
2F 子ども総務課
5F 生活援護課

 

 

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番組パーソナリティーのジョニーさん(後列)と一緒に。

 

 

第160回 7月4日 協働事業「外国籍の子どもが日本の学校にスムーズに入学するための支援教室 プレスクールの開催・検討事業」  
  NPO法人日本ペルー共生協会

「日本ペルー共生協会」は日本に住んでいるペルーを始めとする、スペイン語圏の人たちとの交流や教育支援を行っている団体です。1994年、在日ペルー大使館のイニシアチブにより活動グループが結成され、1999年に協会が誕生し、2005年に法人化されました。日本の資格を持った方によるスペイン語や英語でのカウンセリングや、バイリンガル講師養成講座、子どものための教科学習を通した日本語学習支援等、教育に特化したさまざまな支援活動、事業を行っています。


神奈川県は全国的に見てもスペイン語圏の人たちが多く住む県であり、その中でも大和市には多くの方が住んでいます。2009年に文部科学省およびIOM(国際移住機関)からの委託事業である「虹のかけ橋教室」を大和市内で行ったことをきっかけとして、特に大和市で多くの時間をかけて活動するようになりました。


大和市に住んでいる外国人のうち、多くの人たちが日本生まれです。両親が外国にルーツのある人で、子どもが日本で生まれたということなので、小学校に上がるまでは家庭ではそれぞれの母語を話していることが多く、子どもたちが小学校に入学すると、保護者が日本の学校を知らないというハンディの上に、日本語に関して問題が起きてきます。その問題を少しでも少なくするための対応が必要であると考え、協働事業として「プレスクール」を提案しました。小学校に入学するための準備教室を開催して学校生活に必要な基本的な日本語指導、右側を歩くなどの交通ルール、数字、日本の幼児がみんな知っている歌などを学習します。南米には落第があるので、日本で学年が上がっていくと「自分の子どもは学習面で問題がない」と保護者は考えますから、保護者に対しては日本の制度や運動会や修学旅行などの行事についての説明を行います。今年度は10月から来年3月末まで、1回2時間、週3回、約50回のスクール開催を予定しています。学校の先生方へのアンケートでは、「トイレに行きたい」とか、痛い時に「ここが痛い」と言える、椅子に座ってちゃんと話が聞けるようにしてほしい等の生活面での要望が多かったので、私たちは半年間で一生懸命伝えていきます。昨年の試行では、最初と最後に行った母語と日本語の語彙調査では効果があったという嬉しい結果でしたので、きちっとデータも取りながら支援をし、何が一番効果的であるかを検証しながらこの事業を進めていきたいと考えています。


私たちは地域に根差した支援がとても大事だと考えています。少しずつですが教育委員会と協力したり、また、大和市内の先生方は私たちの活動をよく理解してくださっていて、本当に子どもたちのために一緒に協働して歩んでいるという実感があります。お互いの協力なくしては本当に良い支援はできないと感じていますのでそこを一番大切にしたいです。
今後の予定としては、警察の方と協力して日本の交通ルールの学習をスペイン語で行うこと近々計画しています。また、バイリンガルの子どもたちの力を上げるためには、地道ですけれども本をたくさん読むことが良いとバイリンガル教育で有名な中島和子先生がおっしゃっていますので、実践しよう考えています。


(メッセージ)
大和市内は身近なところで多くの文化が共生している街だと思っています。身近なところでの多文化共生の活動をみなさんぜひ行っていただきたいと思います。

 

NPO法人日本ペルー共生協会

 

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番組パーソナリティーのジョニーさん(後列)と一緒に。

 

 

第159回 6月19日 市民活動推進補助金事業「公所(ぐぞ)の『酒まんじゅうづくり』推進事業」  
  NPO法人なんでもプラス地域ネット

「なんプラ」はお互いの知恵と力、時間を持ち合い、「どんな小さなことでもちょっと立ち止まってプラスに変えていく地域のネットワーク」として安全で安心して暮らせる街づくりに貢献しようと2007年秋頃にスタートした団体です。現在会員は51名です。


自治会活動の中で、自治会では届かないところがたくさんあると感じ、そういう部分を担っていければということから活動を始めました。活動の中心は人材ネットワークサービス、有料のボランティア活動です。草刈り、庭の枝払い、竹やぶのお掃除、体調が悪い時のペットのお世話、目の弱いお年寄りの方の家の窓に斜光ネットをつけたり、最近は家具の転倒防止などの耐震補強、水資源の有効利用として雨水タンクの購入に市で補助金を出していますが、購入から設置、市への申請まで請け負っています。ただ仕事をするということではなく、絆を大事に人と人とが触れ合って「援け合う」、そういう機会や場をつくっていこうという会なので、相手様や、私たちがやっていく中での触れ合いを大事にしています。


大和市民活動推進補助金事業である「公所(ぐぞ)の酒まんじゅう作り」は、地域に伝わる酒まんじゅう作りができる方が少なくなり、これを伝えて親しむ人が増えればいいと講習会を開き、DVDを作成しました。教えてくださる滝本さんは勘所の温度管理など、若い人にもできるようにわかりやすくしてくださいました。酒種を10人が持ち帰り、7人の方はちゃんとおまんじゅうができたそうです。これからも続けていきます。
この他に、絆ということでサロン事業を行っています。「映画会」は月1回昭和初期から戦後にかけての邦画を自治会館ホールで上映しますが、日本の映画ってとってもいい映画がこんなにあったのかなって思いますし、お年寄りが多いので古い映画で時代を感じてホッとされるのではないでしょうか。「おしゃべり会」は思い出を話したり、それを通してみなさん今の自分を表現して交わる、これが楽しいですね。みなさんやっぱりどこかで表現したい、聞いてもらいたい、人の話も聞きたいんですね。


地域にぎんなんを作っていらっしゃる農家があり、2〜3の農園を私どもが請け負ってお手伝いをさせていただいています。これが楽しくて、採集して皮を取って、天日に干してと教えてもらってできるようになり、「カッコーフェスタ’10」に出品して好評でした。昨年は台風でできませんでしたが、みなさん楽しみにしてるということなので今年はがんばろうと思います。それから、古い机や椅子の再生を図る学校リユース事業を行っています。机や椅子の天板の部分を付け替えると非常に安い費用で新品のようになります。環境に良いことですから、ビジネス的な感覚ではなく、小学校などにスペースができて普段からお子さんたちが見に来られるようになれればいいなと思っています。また、環境技術センターと技術提携し、室内環境測定士がなんプラに10人程いますので室内の有害化学物質の環境測定事業を進めたいと思っています。


(メッセージ)
私どもは大したことはできませんけれども、いつでも人が集まり、いろんな年代の人がおしゃべりしたり交流する、そんな拠点を作っていきたいというのが目標です。お困りごとがありましたら何でも受けますので気軽にご相談ください。公所の酒まんじゅう作り、邦画サロン、おしゃべり会、ぎんなん、本当に楽しいので、みなさんふらっとお出かけください。どうぞよろしくお願いします。

 

NPO法人なんでもプラス地域ネット事務局 046-208-3388

 

***今後の催し お気軽にお出かけください***  
6月20日(水)13:20〜 公所自治会館ホールにてなんプラ邦画サロン『陽のあたる坂道』
6月21日(木)14:00〜 第2シャローム(高齢者施設)にておしゃべり会
7月18日(水)10:00〜 公所自治会館ホールにてなんプラ邦画サロン『浮雲』
7月22日(日)13:00〜 公所コミセン調理室にて「公所の酒まんじゅうづくり講習会」
7月26日(木)14:00〜 おしゃべり会

 

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番組パーソナリティーのジョニーさん(後列左)と一緒に。

 

 

第158回 6月5日 市民活動推進補助金事業「〜子どもたちの幸せを願って、戦争のない平和な社会へ〜 児童労働の子どもたちの実態を描いた映画の上映会開催事業」  チーム ピース チャレンジャー

今、途上国では貧困下において飢餓や病気で亡くなる子どもたち、過酷な労働を強いられている子どもたちがたくさんいます。「チーム ピース チャレンジャー」は、このような世界の貧困の状況をなんとかしようと、3人の女性が立ち上げた国際NGO団体です。


貧困問題の解決の一つとして、貧困地域の人たちが自立した生活ができるように、現地に行って技術指導をして物産を制作し、日本でフェアトレードの形で販売するという支援を行っています。今日お持ちしたコーヒーは南インドの西側の山脈の中腹1500mの農園で栽培されているものです。土壌が豊かで約300種類の野鳥がいて虫を食べるという大自然、環境そのものがオーガニックという中でとれたコーヒーです。本当においしいので、日本で販路を開く支援をしています。また、東インドのブッダガヤというブッダが悟りを開いたという村にある、無料の学校に給食を出すプロジェクトを、朝も夜も食べていない子どもたちに1日1食だけでも給食を出してあげたくて始めました。子どもたちにミサンガを作ってもらって日本で販売し、1本で4日分の給食費になるという、自分の力で自分の給食を生み出すプロジェクトです。最初は親が働き手の子どもを出したがらなかったのですが、校長先生が熱心に説得し、今では給食のおかげで出席率が100%近くになり、お母さんたちが自分たちも何かやらせてほしいということで洋裁教室も始めました。こちらから材料と技術を提供して物産を作ってもらい日本で販売することで生活費と給食費にします。


今世界には2億1千500万人の働く子どもたちがいて、その約半分がインドにいると言われています。働き手として生まれ、物ごころがつくころには路上で物乞いをしたり朝から晩まで過酷な労働をさせられています。子どもは安く使え、あまり食べさせなくてもよく、叩けば言うことを聞くという、悲しい状況の中でこき使われる子どもたちがいます。この子どもたちを救済するために作られた「ボーンフリーアートスクール」という学校が南インドのバンガロールというところにあります。傷ついた子どもたちの心をダンスや音楽、彫刻、絵画を通して、集中できたり夢中になれるものを見つけてケアし、普通の教育に戻れるように生活を含めて面倒をみている学校です。創設者のジョン・デバラジ氏は彫刻家で平和活動家です。2009年にこの学校を訪問して出会ったことから、この学校の子どもたちのためにできることを考えて活動しています。デバラジ氏が児童労働の現状を描いた映画を制作する時に資金面などで協力し、昨年は大和市民活動推進助成金で映画に日本語の字幕スーパーを付けて広く日本のみなさんにご紹介できるようになりました。児童労働をしていたアナンという子の生い立ち描いたノンフィクションです。子どもたちは児童労働の廃絶を行うのはその中にいた自分たちだと思い、乗り越えて世界、社会のために活動できるという夢を描いたところが見どころです。昨年は上映会の後にコーヒーを召し上がっていただきながらみなさんで交流した中で、自分の周りの学校や大学でも上映をしてほしいという声が寄せられたことが嬉しかったです。


(メッセージ)
活動に一緒に参加してくださる方を大募集しています。年2〜3回行っているスタディーツアーでは、技術の向上のために新しいデザインのミサンガを学校で教えています。参加者のみなさんにも事前に覚えていただいて、向こうで子どもたちに教えていただいています。次回の予定は11月、ぜひこのツアーに行きたい方の参加のご希望をお待ちしております。


***物産のデザインやサンプル作りを手伝ってくださる方を募集しています***
6月27日(水)・7月17日(火)10:00〜16:00 大和市勤労福祉会館2階中会議室にて

 

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番組パーソナリティーのジョニーさん(後方)と一緒に。

 

 

第157回 5月29日 市民活動推進補助金事業・障害者就労支援事業「『パン工房 麦の香り』広報事業」

NPO法人たんぽぽは移動困難者のための福祉有償運送、介助付き外出介助サービスを行う団体で平成17年6月に設立されました。平成23年2月に障害者自立支援たんぽぽ事業所を開設し、障害者就労継続支援事業として神奈川県の認可を受け、翌3月に「パン工房 麦の香り」というお店をオープンし、健常者と障害者がパンの製造、販売を行う活動をしています。障害者自立支援法に基づいた就労継続支援には雇用を目的としたA型、リハビリや訓練を目的とした非雇用のB型があり、「麦の香り」はその両方合わせて19名のメンバーがいます。


メンバーさんは身体障害をお持ちの方、精神障害をお持ちの方、知的障害をお持ちの方がいて、それぞれ状況が違うので理解しあうといっても難しいのですが、自分ができるところはがんばって、できないところはフォローしあうということで、パンを焼く人、販売をする人、ディスプレイが得意な人もありというように、みなさんで話し合って進めていっているお店です。接客は最初は1時間、翌日は2時間にしても大丈夫かなと見極めながら進めています。その方に合ったお仕事についていただきたいというのが願いです。


====メンバーさんのお話=====
(パン焼き部門代表 おおやさん)
「パン工房 麦の香り」には製造を希望して面接をお願いした結果雇っていただきました。最初は焼き終わったパンを仕上げるところから始まり、生地に触らせてもらえるようになり、最初は形がどうもうまくできなくて先輩たちに怒られたりもしましたが、今では食パンも自信を持って作れるようになりました。めん棒でのばしたり、丸めていったり、独特な技術が必要なのでそれを身につけるまでは結構かかりました。パンを焼くようになって半年ほど、大分窯の操作にも慣れて、まだまだですけど、自分の納得いくようには焼けるようになりました。何かを作ることが性に合っているので気分良くパンを焼けています。


(販売部門 しのださん)
3月に学校を卒業して4月に入ったばかりです。レジやパンの袋詰めをやっております。最初は緊張したんですけれど、慣れてきました。お金の計算は難しいです。ラジオを聴いているみなさん、「パン工房 麦の香り」にきてください。お待ちしております。
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お店には30数種類のパンがあり、総菜パンでは「ハムチーズ」が人気です。最近のNo.1はリンゴ半分のシロップ漬けが入ったアップルパイで値段も手頃な130円です。今の季節のパンとしてはビールに合う「枝豆チーズパン」、3月誕生した「麦の香り」のキャラクター「麦くん」をかたどった「麦くんパン」もあってグレードアップしたカスタードクリームがたっぷり入っています。その日限りの気まぐれパンもありますよ。


働いてみたい人は大和市の自立支援センター、大和市役所障害福祉課にご相談されて、「パン工房 麦の香り」の見学をしてみてください。直接お店、または「NPO法人たんぽぽ」にご連絡いただいても大丈夫です。


(メッセージ)
パン工房では働く喜びを感じ、生活の幅を広げていきたいと願っております。ご興味のある方はぜひお声掛けください。一緒に歩んでいきましょう。これからもおいしいパンを作っていきたいと思いますので、みなさんどうぞお店にいらしてください。NPO法人たんぽぽは福祉有償運送もやっておりますので、そちらの方もよろしくお願いいたします。

 

お店 「パン工房 麦の香り」 小田急線南林間駅西口徒歩3分  電話 046-283-3342
***外での販売のお知らせ***
6月18日(月)10:00〜15:00 大和市役所ロビーにて
毎月第3日曜日 9:00〜 横浜市青葉区美しが丘公園「軽トラ元気市」にて

 

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番組パーソナリティーのジョニーさん(後方)と一緒に。

 

 

第156回 5月15日 協働事業「みんなおいでよ!ほっと+(プラス)カフェ〜カフェで始まる子どもと子育て応援事業」

 

(協働のパートナー)
NPO法人ピコピコ

大和市役所 保育家庭課
大和市役所 こども・青少年課
青少年相談室

 

「ピコピコ」の発足は2005年、パソコンを使える、使えないという格差を解決するために、障がいを持つ人の施設を訪問してパソコン講座を開くことから活動が始まりました。この活動からわかったことは、障がいを持って施設に行かれる人たちが、もう少し早めにこういうことができていたら社会参加のメニューが増えるのではないかということでした。2010年にNPO法人化し、目に見えにくい障がいである発達障害の人たちの支援をテーマの一つとして、地域に住む人たちが多世代で交流できる居場所「うちカフェ まちスク ぴこっと」という施設を作りました。


「みんなおいでよ!ほっと+(プラス)カフェ〜カフェで始まる子どもと子育て応援事業〜」は市民提案型の大和市協働事業として今年4月から事業がスタートしました。この事業ではお子さんやお母さん、子育て世代の方を対象としたワークショップや勉強会を開いて支援の方法をみなさんで一緒に学びんでいきます。これを通して顔が見えて安心できる、いつでも駆け込める地域密着型の居場所を作っていきたいと思っています。また、障がいということですが、得意なところ、苦手なところをわかって、「苦手なところはどういう風に工夫したらいいのかな」「得意なところはどうやって伸ばしたらいいのかな」ということは子ども自身ではなかなかできませんので、保護者や親戚の方、教育現場の先生など、地域に理解者を増やしていくことが必要だと考えています。
誰でも褒められたいという思いが、子どもに限らず大人にもあり、けなされたりとか、駄目だと言われると委縮してしまうのは大人も同じです。一生懸命子どもを育ててるところにいろんなことを言われてしまうと、強がって聞けなくなってしまうというお母さんも増えているかなと思います。自分自身がそうだったのでよけい感じているんですけど。がんばっちゃうお母さんが多いということですね。こうしたお母さんのためにも、もう少しなんとかできればと思います。

 

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(こども・青少年課)
障がいをお持ちのお子さんを持っている保護者の方は、役所や病院に相談するということが非常にハードルが高いと感じていらっしゃいます。「ぴこっと」さんでは同じ障がいをお持ちでお悩みのお母さんたちが集まり、心を開いて話せるカフェですから期待しています。青少年センターからも歩いて10分ですから、相談に見えた方にご案内しています。


(青少年相談室)
不登校の子どもたちの中にも発達障害を抱えている場合もあります。渡辺さんのお話にあったようになるべく早く個性や特徴を発見することが非常に大事だと思います。講演会や研修会の情報提供や、相談に見えた方への案内などを相互に行えればと思います。

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(メッセージ)
ぜひ同じように苦しんでいる人たちと共有したり、共感したりという場所になり、手助けしたりお互いに関われるという人間関係がお母さん自身から始まって、子どもも安心という両方がここで育っていければいいなと思います。また、ワークショップなどのイベントでお手伝いをしていただける方を募集中です。パソコンのボランティアさんですとか、それ以外にいろいろな特技を持っている町の先輩方がいらっしゃると思いますので、ピコサポ隊員さんとしてぜひこちらに来ていただけると嬉しいなと思っています。
「うちカフェ まちスク ぴこっと」 046-240-0101

***「親子でピコミック」(連続8回のワークショップ)が5月31日から始まります。「ぴこっとで行うリトミック」で「ピコミック」という名前にしました。3歳児と保護者の方1名がペアで行います。5月18日(金)17:00申込締切です。

 

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番組パーソナリティーのジョニーさん(後方)と一緒に。

 

 

第155回  5月1日  協働事業「文化創造担い手育成事業」

(協働のパートナー)

ドラマティックカンパニーYamato50 
大和市役所 文化振興課  

 

ドラマティックカンパニーYamato50は、市制50周年(平成21年)を記念して製作された映画『わが街・やまと』に出演した市民とスタッフが集まって設立した会です。映画出演者の中には素晴らしい芸術家や音楽家がいたので、大和に素敵な人がいることをもっとみんなに知ってもらいたい、一緒に絵を描いたり、音楽をやってみたい、それが大和市の芸術による街おこしになっていったらいいなという考えで活動を始めました。これまでに絵画展、音楽会、映画会などを行いました。メンバーにプラネタリウムの映像を作る方がいて、「メガスター」という高性能のプラネタリウムを開発した方と親しいという関係から、昨年11月にはプラネタリウムの上映会を開催しました。会場全体に星空が広がる中で神奈川フィルハーモニーのコンサートを聴くという内容で「素晴らしい体験ができた」と好評でした。この他には、演劇フェスティバルなどにも参加させていただいています。

 

行政提案応募型の協働事業として、大和市役所文化振興課とドラマティックカンパニーYamato50は「文化創造担い手育成事業」を行っています。昨年秋から「第1回Yamatoイラストレーションデザインコンペ」がスタートし、イラストを通して若者の発表の場をサポートし、大和市を魅力的な街にしていこうと作品を募集して審査し、展示会を行いました。今回は350点以上の応募があり、今後は入賞した方に広報誌の表紙や文化イベントのポスターを描いてもらったり、市内の施設の壁をイラストで飾っていくようなプロジェクトにしていく方向で動いています。まだ協働事業の1年目で走り出したところですから、2年目、3年目には小田急線のホームにコンペの作品を飾ったり、市内の企業のパンフレットに使用してもらうなどの広がりにしていければと考えています。このコンペに参加したイラストレーターの方は地元に魅力的な人たちがいることに驚き、地方からでも発信していけると実感したと言っています。大和市全体、街全体を美術館にして魅力的な街にしていけたら、今度は世界中からバイヤーが来るようになるかもしれません。

 

この他には、市民や財団の方と行政が秋の100日間に開催する文化イベントをまとめた「YAMATO ART100」というプロジェクトを昨年から開催し、今日5月1日から参加団体の募集が始まりました(応募受付5月31日まで)。このプロジェクトの中では、イラストコンペで全国から集まった350点の作品に関連した催しを現在企画中ですので、どうぞお楽しみにしてください。

 

(メッセージ)
Yamato50では、身近にいるすごい人、大和にこんなすごい人がいるんだよという人を探してます。ごく身近にいてこんな素敵な才能を持っているよという人をぜひ紹介してほしいと思います。そして一緒にいろんな活動をしてくださる方を募集しています。大和市は健康都市ということなんですけれど、体の健康にビタミンやカルシウムが必要なように、心の健康のために音楽を聴くとか、絵を見るとか、そういった文化芸術がとっても必要だと思います。そういった分野で街の推進をしていける、一緒にやりたいなと思う方、ぜひ一緒に活動してください。Yamato50が開催するいろんなイベントにみなさんいらしてください。


ドラマティックカンパニーYamato50

 

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番組パーソナリティーのジョニーさん(後方)と一緒に。

 

 

  

第154回  4月17日  協働事業「ふくしの手 全員集合」

(大和市役所 健康福祉総務課 篠崎さん)
「ふくしの手 全員集合」は、地域福祉推進のため、市が提案をし、市民のみなさんと協働で進めている大和市の協働事業です。「共に支え合う地域福祉」実現のためには人材の発掘と育成が必要であるとの認識から、講演会や情報交換などを進めてきた中で、もっと地域で助け合える、支え合える、顔の見える関係づくりが実感できる事業展開を図ろうと模索した結果、フランスで孤独死を防ぐために開催されている「隣人祭(りんじんまつり)」をヒントに、「茶OH !(チャオ)」という、より具体的な事業が誕生しました。


NPO法人ワーカーズ・コレクティブ想 石原さん)
訪問介護事業に24年間関わってきましたが、事業の枠でお助けできない人たちというのはたくさんいて、独居の方、高齢の方も増え、市民同士の助け合いが必要になってくると感じていました。昔あったようなご近所の助け合いができればいいな、それが「ふくしの手」に結び付けていけたらいいなと思っていました。

 

「茶OH !」というのはお茶飲み会、湘南ブルーの「茶OH !」の旗が立っている時、そこには誰が来てもいいんです。昨年11月から、毎週水曜日の13:00〜17:00まで私の家には「茶OH !」の旗が立っています。だんだん高齢の人が来るようになって、お一人暮らしの方からは「ちょっとゴミ出すのしんどくなったのよね」とかいろいろな話が出ていて、ここからだんだん地域の助け合いが形作られてくるのではないでしょうか。私の希望は、小さな子どもさんを連れている方や閉じこもっている若い人、障害を持っている人も集まって来られるような、気楽な形でやっていきたいということです。


暗中模索の時期を経て、「もっと実際に自分たちが動こう」と会議自体を外に持って行ったり、地域にいる「世話焼きさん」を巻き込んで一つ一つ地図に落としていったりというところから「茶OH !」は始まっていきましたが、地域で活動している民生委員の方や自治会の方へのルートは行政の方が繋いでくれました。私たちだけでも、行政だけでもできなかった、それが協働事業としてうまくいったと思っています。そして地域の「世話焼きさん」である河野さんとも出会いました。


(太極拳下福田青空会 河野さん)
「温かくて、優しくて、楽しいような地域になればいいな」という夢があり、自治会活動や、「ぴんぴんころりん運動」と名付けた、太極拳をする活動を地域でしていましたら、「世話焼きさんになってくれませんか?」と声がかかりました。高齢になるとみなさんに迷惑かけたくないと閉じこもりがちになる方の話もあり、「じゃあ『茶OH !』いいんじゃないかな?実際にやってみましょう」と3月5日に自治会館で開いてみました。お茶だけ用意して、もらったお土産は小さく分けて和気あいあいで、みなさん何の目的もなく気楽にお話できる場を望んでいると感じました。協働事業ということで、福祉その他の地域にある資源についても行政から聞いてつなげることもでき、その点はみなさん心強く思ったのではないでしょうか。昨日が2回目、5月14日(月)が3回目の開催になります。


(メッセージ)
協働事業「ふくしの手 全員集合」では、平成24年から3年間で22か所の「茶OH !」を作ることを目標としています。「茶OH !」はフランクで堅苦しくない集まりです。1時間でも、2時間でも、「茶OH !」の旗が揺れる地区が増えてほしいと思います。興味のある方はぜひご連絡ください。よろしくお願いいたします。
大和市役所健康福祉総務課 046-260-5604
大和市民活動センター 046-260-2586

 

***大和市民活動センター「第52回連続共育セミナー」(5/17(木)14:00〜16:00)のテーマは「茶OH !」です。ゲストに石原啓子さんをお招きして「茶OH !」についてお話をお聞きした後、実際に「茶OH !」を体験します。
(共育セミナーのページ⇒こちら

 

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番組パーソナリティーのジョニーさん(後方左)と一緒に。

 

 

  

第153回  4月3日  拠点やまと(大和市民活動センター管理運営団体)・大和市役所市民活動課

(大和市役所市民活動課 村山さん)
大和市民活動センターは「拠点やまと」という市民団体と大和市が協働して運営している施設です。大和市には市民、市民団体、事業者、市が提案を出し合い、協力し合いながら地域の課題を解決していくための協働事業提案制度があり、これには 4 つの提案形式がありますが、大和市民活動センターは行政提案型の協働事業として「市民活動センターの管理運営を通して市民活動の推進と社会資源の充実を図る」という課題に拠点やまとと市が一緒に取り組んでいます。公設民営という形となり、行政のネットワークを持ちつつ、市民の目線に近いところでの運営が行われています。


(拠点やまと会長 関根)
拠点やまとは「多様な価値観に基づいて公共的活動を行う、市民、市民活動団体、事業者を支援し、その活動がより効果的に展開され、より良い街づくりにつながるように応援する市民活動団体」として平成 21 年度から 1 期 3 年間大和市民活動センターの管理運営を行い、平成 24 年 4 月から 2 期目がスタートしました。
大和市民活動センターが一番大事にしていることは「人と人をつなげて活動を広げていく」ことです。そのために登録団体の出会いの場である「登録団体交流会」や、市民の方に市民活動を知っていただくための「カッコーフェスタ」というイベントを開催したり、施設では、来館された方が気軽にお話ししたり、市民活動のプラスになる情報をキャッチできるような場となるよう心がけています。また、共に育つ、「共育(ともいく)」をキーワードとして登録団体が自分たちが持っている知恵や技術を共に学び合うという形でのセミナーを開催し、広報紙やホームページでの市民活動情報の発信にも努めています。生涯学習の団体の方でもそこで学んだことや成果を社会に還元してほしいということから登録団体として受け入れており、趣味を活かしたボランティアのコーディネートも行っています。「社会資源の充実を図る」ということで、「人」というのは市民活動を行う上での資源になっていきますから、ボランティアの育成ということにも力を入れています。


(スタッフ 櫻井)
神奈川県は県内の市民活動センターを高校生のための「地域ボランティアエアポート」と位置付けており、大和市民活動センターも高校生のボランティア活動をコーディネートしています。高校生は知的障害児の放課後の居場所で遊び相手としてゲームをしたり、一緒にダンスを踊ったり、また、お年寄りのデイサービスでお風呂あがりに髪の毛を乾かしたり、ジェスチャーゲームをしたり、お話し相手のボランティアをしています。 1 回目はちょっとぎこちないですけれども、子どもたちがすぐに名前を覚えて「○○ちゃん」と呼んでくれたりすると、人に頼られたことが嬉しくて「また来よう」という気持ちになるようです。そこからボランティアに一生懸命になっていく生徒は多いです。いつも話すのですが、高校生のみなさんにはいろんなボランティアをやってみて自分が一番楽しい、続けられそうだというものをみつけてやっていただけると一番いいかなと思っています。

 

(メッセージ)

ぜひ一度市民活動センターに来ていただいて、いろいろな情報を入手して自分に合った活動を見つけたり、または活動に足りないものがあれば加えたり、活用していただきたいと思います。気軽に話の輪に入れるような雰囲気を大切にしていますので気楽にご来館ください。

 

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番組パーソナリティーのジョニーさん(後方左)と一緒に。

 

 

  

第152回  3月20日  引地川水とみどりの会

町内会のイベントの帰りに川を眺めていたら空き缶やビニールなどが散乱していて、仲間 3 人で「ちょっと入ってみようか」とスーパーのレジ袋 2 〜 3 枚をポケットに入れて引地川に入ってみたのが活動の始まりでした。その時は数メートルで袋がいっぱいになってしまいました。「やらないよりはやったほうがいいかな」とゴミの回収の方法を工夫して活動を続け、 2004 年 5 月に正式に会を発足しました。参加できる時に参加する方式なので 1 〜 2 人しか参加者がいないこともありましたが、回収量が少なくても継続することが大事と考え、天候が悪い時以外は清掃活動を行いました。他の団体の活動もあり、建設重機などが落ちていた川も最近では綺麗になってきて、入って楽しめるような川に変わってきました。身近に川があることが非常にみなさんの喜びにつながっているのではないかと思います。子どもたちには特に「最近参加してないから参加しづらいな」という気持ちにならないように、部活が休みの時、用事がない時、行けるときに行く、みんなで楽しく安全にやる、というようにしていて、これが長く継続できている理由の一つではないかと思います。

 

======引地川水とみどりの会こどもエコクラブのメンバー======

(中学 2 年 ひとしくん)
家の前の川にもゴミが落ちていて下流に流れていって魚が食べ、自分が食べる魚が汚かったら嫌だなと思って参加しました。拾ったゴミで驚いたのがテレビのブラウン管です。地デジになっていらなくなり、粗大ゴミに出すお金がなくて捨てちゃったのかなと思いました。 12 月に川の水温の方が高いので、水道水がお湯みたいに感じるところが面白いです。みなさんゴミを捨てないでください。川そうじは慣れると楽しいのでぜひ参加してみてください。

 

(中学 2 年 はるきくん)
小学生の時に転校してきて、前に住んでいた県の川と比べると引地川はちょっと汚いかなと思って参加してみようと思いました。ゲーム機が捨ててあるのが驚きました。みんな遊んでいるものを簡単に捨てちゃうなんてひどいと思いますし、捨てるならリサイクルに売った方が環境にいいです。みんなで会話しながら掃除ができるところが楽しいです。川そうじをやってみると、捨てた後苦労することがわかるので、捨てる人がいたらその後を実感してほしいです。

 

(小学 5 年 こうせいくん)
お兄ちゃんに聞いて入りました。免許証が落ちていて、盗まれたら大変なものなのに、なんで捨てたんだろうと思います。終わった後にたまにジュースを買ってもらうことがあって、それが嬉しいです。川そうじはゴミを拾うだけじゃなく生き物ともたくさん触れ合えるのでぜひ 1 回やってみてください。

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(メッセージ)

楽しみながら川の清掃をし、同時に親と子が触れ合うことができるようなスタイルのイベントになっていると思います。ゴミを拾うだけではなく、川に入って歩くことが実は川を攪拌することになり、川を活性化させ、蘇らせ、知らないうちにみなさん役に立ってしまいます。川にはザリガニがいて、草木があって、虫がいて、いろんな発見があって、お子さんにも楽しみながらやっていただけます。大人の方も、お子さんも、興味がある方は会のウェブサイトをご覧いただいてお問い合わせください。みなさんぜひご参加ください。


引地川水とみどりの会

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番組パーソナリティーのジョニーさん(左から2人目)と一緒に。

 

 

  

第151回  3月6日  大和市身体障害者福祉協会視覚部

昭和 51 年夏、 大和市 には 200 人くらいの視覚障害者が登録されていて、 大和市 でも視覚障害者の組織を作ろうと、障害者 4 〜 5 人、その家族とボランティアさんの有志 14 〜 15 人が集まって団体を発足しました。ボランティアさんの方では昭和 52 年に「録音奉仕会」、昭和 56 年に「点訳奉仕会」を立ち上げていただき、保健福祉センターができた昭和 60 年代に入って私たち自身が積極的に計画して行動できるようになってきました。現在会員は 23 人います。

 

会の活動内容は主に仲間作りです。 30 〜 80 代までみなさんで集まって自分の失敗談や楽しかったことなどの話をしたりできる場を作りたいと「サウンドテーブルテニス( STT )」の会を月に 2 回開き、スポーツをしながら交流しています。その他には総会やバスハイク、ボランティアさんとの交流会をしたり、市の関係部局に生活面での応援や介助の要望を出したりします。

 

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(おぐらさん)私はちょっと不便だなとは思うけれども、不自由ということはあまり感じないんです。もともと目が見えなかっただけでまあ、こんなもんかなと、そんなに生活面で深刻に悩んだこともないし、割とのほほんという感じで人生を送ってきました。 STT では丸 10 年やらせてもらっていますが、去年入った人にも負けてそろそろ引退かなと…その後のお茶会や忘年会などが楽しみです(笑)。

 

(たかはしさん)中途失明になって今までと違う環境にポンと投げ出された感じですごく戸惑いました。「生きてても意味がないんじゃないか」とか「なんのためになってしまったのか」と心のショックを感じて 3 年位経ってからももんもんとして家にいましたが、一歩を踏み出せたのは家族のお陰でした。今は STT では一応日本一ということで、キープしてます(笑)。子どもから高齢の方、誰でも楽しめるスポーツなのでみなさんに広めたいと思っています。
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以前は視覚部の集まりは年に 1 〜 2 回位でした。仲間作りをしてみんなで楽しめるようにと視覚障害者にもできることをと模索し、家族の協力や助けもあって 10 年前に STT の会ができました。ですから一人でも多くの方にこういう場に出てきていただいて、スポーツが苦手でも歌は?俳句は?お料理は?とお茶を飲みながら、悩み事も話したり、仲間作りとしてやっていきたいと思っています。視覚障害者が使える便利な道具や機械、携帯電話もありますから、実際にそのものを見ていただいたり情報交換もできますから、ぜひ問い合わせをしていただきたいと思っています。一緒に学び、遊び、仲間になりましょう。

 

(メッセージ)
今日はお聴きいただいてありがとうございました。視覚障害について関心のある方は先ほどの電話番号に電話していただきたいと思います。料理教室やカラオケなんかもやって楽しんでおりますので、ぜひお問い合わせをしてください。よろしくお願いします。

小倉光利  046-274-9091

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番組パーソナリティーのジョニーさん(後方)と一緒に。

 

 

  

第150回  2月21日  「親子で楽しむコンサート」実行委員会

5 月 13 日(日)に 大和市 生涯学習センターホールで「親子で楽しむコンサート(PDF)」を開きます。私たちはその実行委員会をしている関東学院大学の学生です。

 

私たちは「関東学院大学ボランティアサポーター」という、学生にボランティアのコーディネイトをする団体に所属しています。昨年夏、 大和市 民活動センターの「視覚障害者との交流会」に参加し、視覚障害者の方と市内の「ウィーンホール」というところへ一緒に行って音楽を楽しみました。その時にウィーンホールで 大和市芸術文化振興会の小林さんに出会い、小林さんから「子どもたちが生の音楽に触れる機会がなかなかなく、親子で音楽を楽しむ場もないので、そういう場を市で設けたい」という熱意あるお話に共感し、やってみたいなと思いました。

(かまたさん)
小林さんの本物の楽器に触れることで育まれるものがあるというお話に共感したことと、クラシックを聞くといろんな情景が思い浮かぶので、子どもたちにも感受性や表現力が身につくのかなと思い、やってみたいという気持ちになりました。

(かとうさん)
ボランティアの経験はありましたが、企画は経験したことがなかったのでかまたさんから声を掛けられて「ぜひともやらせて」と参加しました。

(やまもりさん)
私も一から企画をするということと、コンサートが好きなので、舞台裏などいつもと違う視点からはどう見えるのかと興味があり参加しました。

 

昨年 9 月 23 日にメンバー 5 名で運営員会を発足して企画を作り上げてきました。音楽に関しては音楽家の方の意見を中心に、曲目は「ジブリの曲を入れたらどうか」など私たちの目線も取り入れて工夫しました。運営に関しては、舞台のセッティングやチケットの受け渡しなど、みんなで意見を出し合って決めています。時間は音楽家の方の意見を元に 2 部制にしました。対象年齢を分けることで子どもたちに背伸びせずにクラシックを聴いてもらえるのではないかと思います。演奏家の方のお知り合いの方に協力していただいて素敵なポスターもできました。チラシができましたら、市内の 18 の幼稚園と、保育園、小学校を回って宣伝活動をしていく予定です。

 

この企画に参加して、 5 人のメンバーと話したり、一緒にご飯に行ったりして、前よりももっと仲良くなれて、みんなのことを知れて楽しかったです。音楽家の方とお会いした時はみなさんすごく美人でオーラがあって、「こんな私でいいのか」と若干落ち込みました(笑)。今後は施設での福祉支援ボランティアのほかにも、今回のようにアイディアを出して企画し実施していくことにもどんどんチャレンジしていきたいと思っています。

 

(メッセージ) サクソフォーン、バイオリン、フルート、チェロ、パーカッション、ピアノなど、国内外で活躍している演奏家が素敵な演奏で楽しい音の世界に子どもたちを導いてくれます。みなさん、近所の方をお誘いの上、ぜひお出掛けください。お待ちしております。良いコンサートになるようにしっかりやっていきますので、どうぞよろしくお願いします。

 

「親子で楽しむコンサート」   5 月 13 日(日)   大和市生涯学習センターホールにて

1 回目  11 : 00 開演 幼児から幼稚園児向け

(曲目)ドレミの歌・童謡メドレー・ディズニーメドレー・ジブリメドレー

2 回目  14 : 00 開演 幼稚園児から小学生向け

(曲目)剣の舞・チャルダッシュ・映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』のテーマ・動物の謝肉祭

 

問合せ 

「親子で楽しむコンサート」事務局   

大和市芸術文化振興会事務局  

大和市イベント観光協会

大和市スポーツ・よか・みどり財団

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番組パーソナリティーのジョニーさん(後方)と一緒に。

 

 

  

第149回  2月7日  大和ぶんぶんプロジェクト

震災後の『ミツバチの羽音と地球の回転』という映画を観て衝撃と希望を感じ、一人でも多くの人に観ていただきたいと思いました。大和で上映会をして、託児もあれば同世代の親たちも来られるし、せっかくなので監督にも来て話していただこうと企画しました。最初は 2 人で始めたのがママ友達なども誘って少しずつ人数が増え、今は「大和ぶんぶんプロジェクト」として 13 人で活動しています。

 

この映画は 30 年間原子力発電の反対運動をしているおじさん、おばさんたちのドキュメンタリーです。映画を観て原子力発電所の建てられ方のひどさに衝撃を受け、一方では日本の半分くらいしか日照時間がないスウェーデンでは国民投票で脱原発、脱石油が決まり、その仕組みができて動き始めていることに希望を感じました。震災後に原発のことを知り、また事故を起こすかもしれないし、事故がなくても廃棄物のことなどさまざまな問題があって「子どもたちに残す未来をこのままにしていいのかな」という疑問が湧き、私たち母親も力を出して変えていかなきゃいけないんじゃないかと思いました。映画は「ミツバチの羽音のように小さなものでも大きなことに影響を与えているかもしれない、小さい動きでも国や電力会社などの強大な権力、核に対する考え方に影響を与えることになる」ということが描かれています。

 

去年の 8 月に上映会なんてやったこともないのに 2 人で始めました。そうしたら「応援してるよ」と言って手を貸してくださる方がたくさんいらっしゃって感動しました。チラシのデザイン、紙の手配やイラストなど、どんどんふわ〜っと集まってきて流れていきました。チケットを置かせてくださったり、子育てサロンなどでお話させてくださったり、他にもいろいろなところで協力していただきました。

 

今は上映会の準備に向けて月1回ミーティングをしています。 1 月末には「エコナプキンと雑穀ランチ」というイベントを行いました。紙ナプキンは石油でできていて燃やした時にダイオキシンが出で環境破壊に繋がるかもしれませんし、生産する時に電力も使います。布ナプキンを自分で縫って玉ねぎの皮などで染めたら愛着も湧きますし、使い捨てしないので電力も大切にできるということもあるなと思いました。雑穀ランチは、雑穀って食べるとおいしいし栄養価も高くて元気になれるんですよ。 3 月に「雑穀クリエイター」のゆみこさんという方のランチ付き講演会も予定していますので、こちらもお楽しみに。

 

(メッセージ)
ともかく 2 月 12 日(日)の上映会に足をお運びください。監督の鎌仲ひとみさんのたっぷり 1 時間のトークでは、温かなメッセージをお話いただけますので、お楽しみにしていただきたいなと思います。私たちが一番聞きたい「母として何ができるのか、今、なにができるのか」というメッセージもお願いしています。原子力エネルギー、自然エネルギーの使い方についてはさまざまな意見があると思います。どのような意見の方にもまず見ていただきたいです。また、今まであまり考える機会がなかった方にも、ぜひこのチャンスに見ていただいて考えていただけたらと思います。もうすぐ震災から 1 年になるこの時に「見ておいてよかった、行ってよかった」と思っていただけると思っています。

『ミツバチの羽音と地球の回転』上映会 2月12日(日) 午前と午後の2回

大和ぶんぶんプロジェクト

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第148回  1月31日  一般社団法人日本オオカミ協会

山岳会に入っていますが、 10 年程前から「山が荒れてきたな」と感じるようになり、地元の人からは「シカが増えてきて木を植えても食べてしまう」と聞いてそれがずっと頭の中にひっかかっていました。 4 年前に日本オオカミ協会が出した『オオカミを放つ』という本を読み、「シカがこんなに増えていて人の力でどうしようもないんだ」と感じました。本を読む前は「オオカミなんてとんでもない」と思っていましたが、話を聞いてみたい、調べてみたいと思って日本オオカミ協会に入りました。

 

日本オオカミ協会は当時東京農工大学の教授だった丸山直樹先生を中心となって 1993 年に発足した市民団体です。昨年からは一般社団法人になりました。会員は約 300 名います。日本では 100 年前にオオカミが絶滅させられて生態系が崩れ、シカの増加による「山の静かな破壊」の状況は確実に進んでいます。これまで有効と言われていたシカ柵や狩猟にプラスしてオオカミの再導入をしていかなければ、私たちに身近な丹沢や尾瀬の自然も今の子どもたち、未来の子どもたちに引き渡すことができないと危機感を感じてます。 山が荒れることは私たち都市住民にとっては、例えば水道の栓を捻ると出てくる水の水源林が、神奈川県では丹沢になりますが、そこの状況が大きく変わってきているということで大切な問題として捉えていただければと思っています。

 

アメリカのイエローストーン国立公園で 1995 年と 1996 年の 2 回にわたって 31 頭のカナダのオオカミを導入し、現在は 90 頭に増えています。シカは 17000 頭から 9000 頭くらいになっているようです。最初はあまりシカは減りませんでしたが自然は戻ってきました。なぜかというと、オオカミを警戒してシカはこれまでのように好きなところでエサを食べることできなくなり、そのために川辺の自然生態系が戻りました。木が生え、絶滅しかけていたビーバーが木で巣を作り、するとそこに小鳥たちも集まってきました。シカが減るより先にこのようなことが起こり、その後にシカが減り始めました。オオカミのストレスによって繁殖が減ったこともあります。

 

(メッセージ)
もう理解されている方は多いと思いますけれども、オオカミは危険な動物ではありません。たいへん環境への順応性が高く、さまざまな大きさ、色のオオカミが北半球の世界各地に広く分布しています。世界に分布しているオオカミはみな灰色オオカミの亜種です。その多くがシカなどのゆうてい類をエサにして、パックという主に家族から成っている 5 〜 6 頭の群れで生活しています。日本の本州、九州、四国にいた日本オオカミ、大きな体だった北海道のエゾオオカミ、これらも灰色オオカミの亜種でした。日本の固有種ではありません。似た仲間は同緯度のアジア大陸の中国、モンゴル、ロシアの多く生息しています。これらを再導入して山に放すことは、トキやコウノトリを導入して山に放したときと同様で外来種にはあたりません。ハブの天敵と誤解をして沖縄や奄美にマングースを放した行為とは全く違います。私たちの誤解でもって絶滅させてしまったオオカミの再導入を妨げているのはまだ消えずに残っているオオカミの生態に対する私たちの誤った知識と偏見、自然を人の管理の下に置こうとする私たちのおごりです。私たちはあの手この手で活動を広げなければならないと思っています。今、日本の自然保護思想に欠けているものは何なのか、野生のオオカミが野や山に復活するまでオオカミの目を通して訴え続けていきたいと思っています。

一般社団法人日本オオカミ協会

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第147回  1月17日  引地川水とみどりの会

2003 年に引地川に落ちている自転車を仲間 3 人で引き上げたことから活動が始まりました。最初は水質なども分からず入って本当に大丈夫なのかと抵抗もありましたが、1回では拾いきれないゴミの量があり、 2 回、 3 回と続きました。そのうちそれを見ていた人たちが手伝ってくれるようになり、 2004 年に引地川を清掃する団体を設立しました。引地川の草柳から上草柳の 2.4km 区間を 2 回に分け、年間 10 〜 12 回清掃を行っています。メンバーは 42 名、 1 回の清掃では 10 〜 15 人くらいが参加します。

 

自転車を引き上げた時から数えて昨年 12 月で 89 回清掃活動を行いました。拾ったゴミの量は普通のゴミ袋で約 500 袋、その他にタイヤや自転車などがあります。空き缶などは川に捨てられると砂と泥とゴミが一緒になって洗うのも大変な作業となり、もうリサイクルはできませんから、やはり捨てる前に適正なリサイクルをしていただくということですね。川に落ちているゴミは大きく分けて 3 種類あります。直接川に捨てられるゴミ、周辺道路などに捨てられたゴミが風で川に落ちたもの、同じく道路に捨てられたタバコの吸殻やお菓子の袋が雨水管を流れて川に入ってきてしまうものです。周りをきれいにしないといつまで経っても川がきれいにならないので周辺道路の清掃もしています。以前は空き缶やペットボトル、ビンが多かったのですが、最近はお菓子の袋などのビニール系のゴミが増えています。また、だんだん少なくなってきていたゴミの量が残念ながら 2 年ほど前から増えてきています。

 

2008 年、引地川水とみどりの会に子どもたちが活動する「こどもエコクラブ」ができました。これは財団法人日本環境学会が実践している活動で全国に 3250 のクラブがあり、 14 万人の子どもたちが環境について考え行動をしています。 大和市 には 4 つのクラブがあり、「引地川水とみどりの会こどもエコクラブ」には小学 3 年生から高校 2 年生まで 22 名のメンバーがいます。昨年は引地川の河口にあたる鵠沼海岸で行われた「ビーチクリーンアップ作戦」の情報を子どもたちが見つけてきて、みんなで出掛けました。引地川ではゴミは原型のまま拾えますが、海岸では小さくバラバラになっていて拾うというよりは砂に埋もれているのを探し出すという感じでした。ゴミの小ささに子どもたちはびっくりしたようで「やっぱりゴミが海に流れ出ていく前に川の団体で拾ってしまった方がいい」と話していました。これからはもっと子どもたちの意見を通して、環境に対する意見を育んでいきたいです。

 

12 月初旬で今シーズンの清掃が終わり、 3 月に報告会&慰労会を行います。 3 月 31 日が来シーズンの始まりですので、その前に川に入って深いところや崩れているところを地図に落とす安全調査を行います。昨年からは川掃除のキャリアのある子どもたちにも参加してもらい、危ない場所を認識してもらって他の子に「そこは危ないよ」と注意してもらうと、大人が注意するより効果がありました。

 

(メッセージ)
最初は 3 人だったメンバーが増え、子どもたちから 70 代までの人がいて、地域や年代が違っても目的は「ゴミを拾わなきゃ」と同じ方向を向いていて、その中で交流が持てるようになったということが本当に嬉しいです。もっと仲間を増やしたいという気持ちはいつでもあります。興味があっても「でも川の中か…」と躊躇される方もいらっしゃると思いますので、ご都合の良い時に見学にいらしてください。初めて来た方でも入りやすいような雰囲気作り、団体作りを心がけていますので、ぜひ遠慮なくお声掛け、お問い合わせいただければと思います。

引地川水とみどりの会

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